2008年10月14日,東京・赤坂で「ITproグリーンITフォーラム2008 Autumn」が開催された。2007年後半から政府やベンダーの主導で始まった国内のグリーンITは,その意義や方向性を確認する段階から,いかに低炭素社会を実現するか,どうやって電力消費削減を企業経営強化に結びつけるかという“実践する段階”へと移った。2008年2回目のグリーンITフォーラムでは,ITベンダーが最新技術や製品について解説したほか,先進ユーザーや業界団体の取り組みなども披露された。


・環境への取り組みは必ず企業価値を高める,サントリーの小嶋取締役が基調講演
・製品選びとデータセンター設計で電力を削減,米NetAppのCTO
・3次元CADによる最適化が問題解決の“てこ”になる,オートデスク
・まず“見える化”,次に省電力化製品を投入,NECの第一コンピュータ事業本部長
・「これからは生産性の競争になる」,NRIの椎野孝雄理事
・社会の省エネはITによって成し遂げられる,グリーンIT推進協議会の亀尾氏
・「グリーンITの推進と業務改善の推進はイコールだ」,リコー鈴木IT/S室長
・グリーンITはビジネスの成長を加速する──パネル討論から
・「横浜データセンターは,最新技術の実験場」,日立製作所の平松氏
・「電源や空調を見直せば,PUEは下がる」,APCジャパンの佐志田氏
・「インテリジェントPDUでサーバー単位での電源管理を」,ラリタン・ジャパンの栗田氏
・「仮想化でネットワークをシンプルにすれば電力消費量は減る」,ジュニパーネットワークスの佐宗氏
・「クライアントPCの省エネは取り組みやすくて効果が大きい」,クオリティの山田氏
・「ダイナミックな電力制御技術でネットワークをグリーンにする」,アラクサラネットワークスの林氏
・「顧客の要望に応えるうちに,グリーンITが見えてきた」,NTTPCの小山氏
・「シンクライアントと仮想デスクトップでオフィスをグリーンにする」,シトリックスの村上氏