「情けは人のためならず・・・」ということわざがありますが、これは、人に情けをかけると巡り巡って自分に「良いこと」が起こるという意味です。これには「何かされるとお返ししたくなる心理(返報性)」が働いていると考えます。お返ししたくなる心理を上手に使えば、プロジェクトマネジメントは楽になります。
以前、依頼を聞いてくれない「困ったユーザー企業側の担当者」がいました。あるとき、この担当者が大きなミスを犯し、窮地に追い込まれました。私はこの機会と思い、担当者にいろいろアドバイスして助けました。するとそれ以降、この担当者は何でもやってくれるようになったのです。こんな経験は何度もあります。できるプロジェクト・マネージャは返報性を上手に使う・・・これが鉄則です。