「BPRとITが企業を進化させる」、横浜ゴム 松尾雄三郎 情報システム部長
横浜ゴムのCIOに相当する松尾雄三郎・情報システム部長
タイヤ大手の横浜ゴムは創業100周年を迎える2017年度を目標に、売上高1兆円を達成するための企業ビジョン「グランドデザイン100(GD100)」を掲げている。このGD100を受けて、同社のCIO(最高情報責任者)に相当する松尾雄三郎・情報システム部長は2005年に丸1年かけて、「ITグランドデザイン」を作成した。2006年からこのITグランドデザインを実行に移して3年になる。 ITグランドデザインの骨子は大きく3つあり、(1)ビジネスシステムを強化するためのシステムのグローバル展開、(2)IT力の強化に向けた開発QCD(品質・コスト・納期)向上プロジェクトやIT投資ルールの見直し、情報子会社との一体運営、(3)情報の安全確保に向けた災害対策や情報セキュリティー管理、J-SOX法対応となっている。 情報システム部に10年、その後、タイヤ事業部に20年所属した経歴を持つ松尾部長は、システム運営と業務の両方の経験を買われて、1996年から2001年までの6年間、利用部門と情報システム部の両方が参加した「BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)・システム化プロジェクト」に参画した経験がある。その時に物流リードタイムの短縮や、統合データベースによる全社での情報共有、小売店との情報ネットワーク構築などを推進した。そして2004年末に20年ぶりに情報システム部に復帰している。 BPR・システム化プロジェクトの経験を通じて、松尾部長は「BPRとITが企業を進化させる」と確信したという。ただし、新しい社内のルール作りや業務の標準化といったBPRが先にあるからITが生きてくるのであって、「ITだけでは業務を変えられないことも痛感した」と話す。
Profile of CIO
◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
まずはモデルラインで試行錯誤してみて、「これでいける」と見極めてから、本格的な開発を始めるように心がけています。すべてでそのようなアプローチができるわけではないのですが、その精神はいつでも同じだと考えています。 ◆ITベンダーに対し強く要望したいこと、IT業界への不満など
その意味で、ITベンダーには我々と一体になって「我々の顧客」に対して立ち向かう姿勢を見せてほしいです。我々の真の悩みは、ハードやソフトウエアの問題やシステムの開発や運用の問題だけではないことを分かってもらいたいです また、一企業でITをグローバル展開していくことはかなり厳しいと感じています。その部分をITベンダーには支援してほしいのですが、ITベンダーは社内の連携が十分に取れているとは思えない時があります ◆普段読んでいる新聞・雑誌
◆最近読んだお薦めの本
・『2015年の日本 新たな「開国」の時代へ』(野村総合研究所2015年プロジェクトチーム著、東洋経済新報社) ◆仕事に役立つお勧めのインターネットサイト
◆情報収集のために参加している勉強会やセミナー、学会など
・毎年、タイヤ業界各社の情報システム部長同士で、「タイヤEDP研究会」という意見交換会を開催しています。歴史があり、2008年で通算63回を迎えました ◆ストレス解消法
早朝は人があまりいないので、散歩しながら自然の移り変わりを満喫しています。近所の公園は桜の名所でもあり、桜や紅葉の季節は眺めを独り占めしているようで、贅沢な散歩だと思っています |
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