「来年からコンビニでも医薬品が買えるようになる」。こうしたニュースを耳にしたことはないだろうか。2009年6月1日に施行予定の改正薬事法。薬事法の改正自体は、2006年6月8日に国会で既に成立。現在、施行に向けて政令や省令で細部を詰めている段階だ。しかし、ここにきてECサイトやショッピングモール運営事業者から反発の声が相次いでいる。厚生労働省がインターネットによる一般医薬品の販売に大幅な規制をかけようとしているためだ。なぜ、規制緩和が進むはずの改正薬事法で、ネット販売に規制がかけられようとしているのか。当事者たちに話を聞いた。

[解説]「対面の原則」を満たしていないネットはダメ、規制に乗り出した厚労省 [解説]「対面の原則」を満たしていないネットはダメ、規制に乗り出した厚労省 
 

民意を無視したネット販売規制、850万人が影響を受ける 民意を無視したネット販売規制、850万人が影響を受ける 
楽天 執行役員渉外室室長 関 聡司 氏

根拠もなく「ネットは危険」と言われたら見過ごすことはできない 根拠もなく「ネットは危険」と言われたら見過ごすことはできない 
ヤフー CCO兼法務本部長 別所 直哉 氏

行政訴訟も辞さない、徹底的に厚労省と戦う 行政訴訟も辞さない、徹底的に厚労省と戦う 
ケンコーコム 代表取締役社長 後藤 玄利 氏

ネット規制は法改正以前から議論、薬害が起こってからでは遅い ネット規制は法改正以前から議論、薬害が起こってからでは遅い 
厚生労働省 医薬食品局 総務課 厚生労働技官
関野 秀人 氏