インターネットはITパーソンの生活を大きく変えた。20代は「新聞を読まない」「SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）で情報収集・発信」とネット重視だ。50代は8割以上が新聞を毎日読む一方で、月1回以上SNSにアクセスする割合は2割以下だった。
新聞を読まない20代のITパーソン
若者の「新聞離れ」は本当だった。新聞を毎日読んでいる20代のITパーソンは、4人に1人（28.3％）しかいない。しかも、約半数（45.1％）が新聞を「読まない」と言い切る。
年齢を重ねるほど新聞の閲読率は高まる。50代のITパーソンは84％が「毎日読む」と回答した。
新聞の閲読率は、どの年代を見てもITパーソンがnonITパーソンを下回った。若い年代ほど差が大きい。
20代のnonITパーソンで新聞を毎日読んでいる割合は、ITパーソンの約2倍（44.6％）だ。
情報発信はブログよりSNSが主流に
ブログよりもSNS（ソーシャル・ネ ットワーキング・サービス）が、コミュニケーションツールの主流になっている。特に20代のITパーソンにおける浸透率は高く、4人のうち3人（74.4％）が年に1度はSNSにアクセスしている。「毎日」アクセスする人は20代ITパーソンの31.8％に達する。
さすがに50代の利用率は下がるものの、「興味なし」と言い切るのは同世代の約4割。残りの約3割が利用経験があり、同じく約3割が「興味がある」と回答した。
「2ちゃん」「ヤフオク」はみんな見ている、使っている
何かと話題になるインターネット掲示板の「2ちゃんねる」。20代と30代のITパーソンの約9割が、「投稿」または「閲覧」の経験があると答えた。
投稿経験は20代が24.7％、30代は20.5％だ。50代になると利用率は下がるが、投稿と閲覧経験の合計は半数を超える58.1％に達した。
ネットオークションの「Yahoo!オークション」は、20代と30代の約6割が「取引経験がある」と回答。50代も約3割が取引経験があると答えた。
動画投稿サイト「YouTube」は投稿経験こそ少ないものの、閲覧経験は20代と30代で8割を超えた。50代でも5割以上（55.6％）が「見たことがある」と回答した。
英語でのコミュニケーションもOK
ビジネスのグローバル化により、英語でのコミュニケーションが必要不可欠になりつつある。とはいえ、ビジネスパーソンにとって英語の壁は高い。
ITパーソンの英会話に対する自信は、どの世代においてもnonITパーソンを上回った。しかし、半数以上が「全くわからない」または「挨拶程度」と回答した。
ITパーソンだけ見ると、30代が最も英会話に対する自信がない。「旅行や買い物なら大丈夫」「簡単な打ち合わせなら大丈夫」「仕事上の交渉もできる」の合計は30代で33.6％である。20代は36.5％、40代は38.8％、50代が最も高く44.9％だった。
