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記者のつぶやき

あなたも私も最高の“体験”をデザインできる

谷島 宣之=経営とITサイト編集長 2008/10/28 ITpro

 今年の8月からほぼ毎日,新しいメディアの要件を考え続けている。色々なことがうまく行ったなら,2009年当初から開発を進め,できる限り早くサービスを始めようと思っている。数年前,新雑誌の開発を手掛けたものの失敗した経験があるので,今回はぜひとも成功させたいが,新しいものをデザインするのは本当に難しい。

 ひょっとすると開発着手に至らないかもしれないから,企画の中身には触れないでおくが,計画しているのは,雑誌や書籍といった紙メディアではない。インターネットは利用するが,通常のWebサイトでもない。情報をほぼ一方的に提供するメディアではないものを考えている。「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)か何かか」と聞かれると「不特定多数の方々を対象にしておりません」という回答になる。これだけではさっぱり分からないと思うが,とにかく新しいサービスを世に出そうと日々知恵を絞っている。

「未来に生き残るサービスを作る秘訣」を読む

 冒頭に「新しいものをデザインするのは本当に難しい」と書いた。わざわざデザインという言葉を使ったのは,本稿の主題が,新サービスの中身ではなくて,「デザイン」そのものに関してだからである。

 10月26日の日曜日,デザインに関する一冊の本を読み終わった。題名を『Subject To Change』という。英書を読んだ訳ではない。翻訳本なのだが,なんと原題をそのまま訳本の題名にしてある。「日本で売る本なら日本語の題名を付けてほしい」と最初は思ったものの,「それならお前が付けてみよ」と言われたらこれは難しい。

 「訳者あとがき」によれば,書名は“Subject to change without notice(予告なく変更することがあります)”という言葉から採られている。これは,価格や仕様の但し書きの常套句だそうだ。本書の中身は「常に予告なく変更される未来にも生き残れる製品やサービスを作るための秘訣」(訳者あとがき)であり,英語圏の人であれば,この題名でぴんと来るのであろう。ちなみに翻訳本には「予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」という日本語の副題が付いている。

 英語の題名そのままの訳本を見て当初はむっとしたが,生き残れなかった雑誌を作った前科がある以上,「未来にも生き残れる製品やサービスを作るための秘訣」が書いてあるなら読まなければならない。一般に米国のビジネス書というものは異様にくどく,やたらと厚い本が多かったりするが,本書はわずか170頁にまとめられており,しかも訳文が大変読みやすく,半日で読了できた。

 出てくる事例が,iPodやWebサービスなど,IT関連のものが多かったことも速く読めた理由だと思う。ちなみに,共著者4人はAdaptive Pathという製品・サービスのデザインを支援するコンサルティング会社に所属している。Adaptive Pathは,Ajaxやblogという用語を提唱した人達によって設立された。そういえば本書においては,製品やサービスのデザインにあたって,「アジャイルアプローチ」を採用することが推奨されている。IT関連の方であればおなじみの,ソフト開発におけるアジャイルアプローチを応用しようというわけだ。

 一読して感銘を受けたので書評を書こうと思い立ったが,締切一覧を見ると,本欄向け原稿をまず書かなければならなかった。ここは文字通り「記者のつぶやき」を書く場所だから,自分が今取り組んでいる仕事と絡めて,デザインについて思ったことを書いてみる。

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