Windowsでは,アプリケーションを起動する方法として,実行ファイルを直接起動するだけでなく,関連付けされたファイルをダブル・クリックして起動させる方法がある。
この「アプリーションの関連付け」は,どのような仕組みで実現されているのだろうか。ファイル名には拡張子があり,ファイルはこの拡張子でファイル・タイプと呼ばれる属性を判別される。これらとファイルの関連付けの関係はどのようなものなのだろうか。

 アプリケーションの起動では,本来はOSに対して実行ファイルを指定する必要がある。それにより,OSは指定されたファイルをメモリーに読み込んでアプリケーションを起動する。ところが,Windowsには別の起動方法も用意されている。それは,データなどのファイルをダブル・クリックすると,関連付けられたアプリケーションが自動的に起動されるという方法だ。

 例えば,テキスト・ファイルはインストール後の標準状態で「メモ帳」に関連付けられている。そのため,テキスト・ファイルをダブル・クリックすると,それだけでメモ帳を起動し指定したファイルを読み込んで表示する。つまり,「テキスト・ファイルを開く」と言われれば「メモ帳を起動してから読み込んで表示」という連想が働くように,どこかで仕組まれているはずである。これはどのような仕組みによるものだろうか(図1)。

図1●関連付けは,どのような仕組みで動作するの?
図1●関連付けは,どのような仕組みで動作するの?
テキスト・ファイルをダブル・クリックすれば,メモ帳が起動する。さらに,起動したメモ帳にはそのファイルが読み込まれている。どのようにして,Windowsはファイルの種類や起動するアプリケーション,その起動方法などを見分けているのだろうか。

 これを実行するWindowsの仕組みをファイルとアプリケーションの「関連付け」と呼ぶ。ファイルとアプリケーションの関連付けには「拡張子」と呼ぶファイル名の一部が関係しており,関連付けはユーザーが自由に変更できる。例えば,テキスト・ファイルの表示や編集にメモ帳ではなく,「秀丸エディタ」や「EmEditor」といった,お気に入りのテキスト・エディタを利用している読者もいるだろう。

 しかし,ファイルとアプリケーションの関連付けを,どれだけのユーザーが本当に理解して便利に使用しているだろうか。今回は,ファイルとアプリケーションを関連付ける仕組みと,さらに拡張子に関連したTipsを紹介する。