ロサンゼルスで開催されるPDC(Professional Developers Conference)が目前に迫り,そこで初公開を予定しているWindows 7に関連する話題がにぎやかにいろいろ飛び交い始めた。

Take1:「Windows 7」の前に「Windows Vista SP2」を提供

 米メディアZDNetでブログを執筆しているMary Jo Foley氏によると,米Microsoftは次期OS「Windows 7」のリリースに先立ち,「Windows Vista」および「Windows Server 2008」用のサービス・パック「Service Pack 2(SP2)」を提供するという。それどころか,すでに両SP2の初ビルドは同社のパートナへ提供された。

 ただし,今のところSP2で大きな新機能が追加されるかどうかは分からない。筆者は機能追加がないと予想する。

 Microsoftは,SP2で大幅な機能変更を行いたくないと真剣に考えている。SP1は実質的に大きな変更がなかったのに,その影響が多岐にわたった。SP2がこれと同様の内容になっていたら驚きだ。

Take2:Ballmer氏は「Windows 7はVista R2相当」と発言

 一方,次期OS「Windows 7」は現行の「Windows Vista」にアップデートを施すだけの位置付けとなる。そのため,筆者は以前から「Windows 7は『Windows Vista Release 2(R2)』と受け取られる」と述べてきた。

 MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏も,これを裏付ける発言をしている。2008年10月第3週,Gartner Symposium ITxpoの基調講演で「Windows 7はVistaになるが,はるかに優れている」と述べたのに続いて,「(Windows 7で)Windows Vistaとの互換性を確保する。だから大切なのは,ここでWindows Vistaに移行しておくことだ」(同氏)と語った。

 さらにBallmer氏は,「Windows Vistaの販売ペースは同期間で比べた『Windows XP』を上回っている」としたものの,「企業がWindows Vistaへの移行を見送ってWindows 7に直接移ることを望むなら,それでもよい」とも話した。