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ITpro

これまでの常識を覆す世界

製品・技術を大解剖

2008/10/27
中田 敦=日経コンピュータ,島田 昇=日経コミュニケーション
出典:ITpro Magazine Vol.2  pp.40-41
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 ここで紹介する製品・技術は,文字面だけを見ると目新しさを感じないかもしれない。しかし,その中身はどれも次世代と呼ぶにふさわしい革新性に満ちている。一つひとつは,Webシステムを構成する製品・技術がそれぞれ進化してきたものだが,それが一つの体系に組み込まれることで,クラウドという全く違う世界に生まれ変わる。

 ここには,高価な市販製品を購入するという発想はない。安価なPCサーバーやオープンソースを活用し尽くすというのが基本路線である。必要とあらば,OSであろうがミドルウエアであろうが,自ら開発する(表1)。

表1●主なクラウド・ベンダーが開発または利用している製品・技術の例
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7つの製品・技術

 進化の一つは,コンピュータ・リソースの徹底的な集約である。企業のサーバー・ルームに置かれていたコンピュータは,データセンターに集約される。集約が進むほど,電力消費は急騰する。それを抑える仕組みを持つのが次世代の「(1)データセンター」である。そこには,ラックマウント型をはるかに超えてCPUやメモリーを集約できる新型の「(2)サーバー」が格納される。

 集約したリソースを効率的に使うための製品・技術も進化している。ハードウエアを有効活用する「(3)仮想化」がその一つ。2000年以降,頭打ちが目立ってきた処理性能の限界は「(4)分散処理」によって乗り越える。「(5)データベース」に至っては,長くエンタープライズ・システムの主役を務めてきたリレーショナル・データベース(RDB)ではないものも使われるようになっている。運用に手間がかかるRDBでは,巨大なシステムを維持できないケースが出てきたためだ。

 「(6)クライアント・アプリケーション」の表現力を落とさず,可搬性を高めるのも,クラウド・コンピューティングの特徴である。表現力の高さはRIA(Rich Internet Application)で実現する。可搬性を高めるために,スマートフォンをはじめ様々な「(7)デバイス」への展開が図られている。

 全体像を図解したのが,図1だ。以下,7つの製品・技術それぞれについて,具体的に見ていこう。

図1●クラウドを支える製品・技術の全体像
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