■ネットワーク管理者にとって,Windowsの設定情報をまとめて管理しているレジストリを操作する作業は欠かせない。だが,標準のレジストリ・エディタには,物足りない点がいくつもある。そんなときに便利なのが今回紹介するレジストリ編集ツールである。
■レジストリ情報の表示がわかりやすくパワフル。強力なUndoや検索,コピー&ペーストなどの機能が充実。ローカルまたはリモート・コンピュータのレジストリを安全かつ効率的に編集するための工夫も凝らされている。
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ネットワーク管理者にとって,Windowsの設定情報をまとめて管理しているレジストリを操作する作業は欠かせない。そんなときに,通常はWindows XPやVistaに標準搭載されているレジストリ・エディタ(regedit.exe/regedt32.exe)を使うのが一般的である。だが,標準のレジストリ・エディタを使い慣れてくるに従い,「こんな機能が欲しいのだが...」といった物足りない点も出てくる。こうしたWindows標準ツールとしてのレジストリ・エディタの“貧弱な”機能を強化したり拡張したりするレジストリ編集ツールは,フリーウエアやシェアウエアの形で数多く公開されている。これらの中には,コンピュータを効率的に管理したいネットワーク管理者にとって役に立つものが多いが,使い勝手がよいツールというとそうたくさんあるわけではない。
筆者は,レジストリ管理ツールとして求められる機能としては,以下のような点が大切ではないかと考えている。
(1)レジストリに格納されている膨大なエントリ・キーの中から,確認あるいは編集したいキー(あるいは値)を簡単に見つけだせること
(2)Undo機能をもっていること
(3)レジストリのバックアップやリストア機能が充実していること
(4)設定を確認するためだけに開くこともあるので「読み取り専用」モード機能をもっていること
このような機能をもつレジストリ閲覧・編集ツールがあれば,ネットワーク管理者やパワーユーザーの方々にとって,レジストリを安全に,かつ効率よく扱えて重宝するに違いない。