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今回は,テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験でよく出題される計算問題を取り上げる。具体的には,(1)PCM音声の符号化速度(ビットレート),(2)ビット誤り率,(3)音声パケットに含まれる音声のデータ長,(4)ADSLの通信速度──の四つを解説していく。これらの計算問題については,計算方法を事前によく理解しておかないと正解を導くのは難しい。逆に言えば,わずか数パターンの計算方法さえ理解しておけば確実に得点が見込めるようになる。今のうちにしっかりとマスターしておこう。
問1 帯域4kHzの音声信号を8ビットでディジタル符号化し伝送する場合,標本化定理に従うと最低限必要とされる伝送速度は何kビット/秒か。
ア 8 イ 16 ウ 32 エ 64
問2 平均ビット誤り率が1×105の回線を用いて,200,000バイトのデータを100バイトずつの電文に分けて送信する。送信電文のうち,誤りが発生する電文の個数は平均して幾つか。
ア 2 イ 4 ウ 8 エ 16
問3 CS-ACELP(G.729)による8kビット/秒の音声符号化を行うVoIPゲートウェイ装置において,パケットを生成する周期が20ミリ秒のとき,1パケットに含まれる音声ペイロードは何バイトか。
ア 20 イ 160 ウ 200 エ 1,000
問4 ADSLモデムでは,音声通話で利用しない周波数帯域で複数の搬送波を使ってデータ通信を行う。各搬送波ごとに,1変調につき128値,変調速度が1,000ボー,搬送波数が200の場合,通信速度は何Mビット/秒か。
ア 0.128 イ 1.4 ウ 3.2 エ 25.6
(平成18~19年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験午前問題から抜粋)
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