Step2 仮想マシンを起動
ステップ2では,AMIから仮想マシンを生成する。そして,任意のアプリケーション,今回の場合であればHotateをベースに開発したレコメンド・エンジンをインストールする。
EC2上で稼働するLinux仮想マシンは,仮想CPU性能やメモリー容量に応じて5種類ある。どのスペックを選ぶかが思案のしどころとなる。
なにしろ1時間当たりの利用料が0.1~0.8ドルと異なっている(表1)。1時間当たりの価格で見るとたいした金額ではないが,当然利用料の最大差は8倍になるのだ。
データ転送量に対する課金は,1Gバイト当たりでEC2へのダウンロードが0.1~0.17ドル,同アップロードが0.1ドル。一方,EC2内の仮想マシン間での通信は無料である。EC2のデータセンターは米国東海岸に3サイト存在するが,一センター内とセンター間のいずれも無課金となっている。
EC2のサイトには,試算ツールが用意されている。ITproレコメンドの月の壁は越えられない。
ITproレコメンドでは,64ビット・プラットフォームで最安のLargeインスタンスを選択した。関連記事の検索は参照系のアプリケーションである。メモリー容量が処理能力を左右するため,メモリーには余裕を持っておきたかったのだ。いざとなれば64ビット・プラットフォームの上位スペックであるExtra largeに移行することで,メモリー容量を15Gバイトに拡張できる。