日経NETWORKが実施するイベント「ネットワーク検定」を,今年も実施している(2008年10月5日まで)。「ネットワーク検定」は,日々ネットワークに携わっていると必ず出くわすであろう場面やトラブル解決テクニックなどを問題に仕立て,こうした問題に挑むことで自分のネットワーク実践スキルを診断するものだ。
インターネットのWeb画面で20問の問題を解くと,成績が記載されたメールが送られて来る。そこには,自分の得点や順位,ジャンルごとの得点,全受験者の平均点などが書かれており,世間一般から見た自分の「位置」や「苦手・得意ジャンル」などがわかるしくみである。受験は無料で,日経NETWORKの読者でなくても参加できる。
3回目となる今年は,新たな試みとして「コミュニティ受験」というしくみを用意してみた。コミュニティ受験は,ネットワーク検定の問題に「団体」で挑戦する試みである。通常の受験と同様に個々の受験者に成績をお知らせすることに加えて,そのコミュニティの代表者に,受験者数,最高得点,平均点,各カテゴリごとの平均点――をお知らせする。
コミュニティ受験が対象としているのは,ネットワークに携わる部署の代表者や,ネットワークをテーマとしたブログやメーリング・リストの主催者である。このネットワーク検定を,自分のコミュニティの盛り上げに使っていただこうという試みだ。
社内の部署の代表者や教育担当者などは,社員研修の一環として活用していただければと思っている。社員のスキル・アップを図る機会として使うのもよし,皆が同じ問題に取り組むことで社員同士の会話を促す“潤滑油”として使うのもいいだろう。さらに代表者は,「うちの部署の社員のネットワーク・スキルは一般と比べていかほどか?」といったことがわかる。
ブログやメーリング・リストの主催者が,自分のコミュニティの盛り上げに使っていただくのも大歓迎だ。自分のブログで「私は○点でした。みなさんはどうでしたか?」と話題を振ってみたり,参加者に「私は管理スキルが○点でした。今後は管理スキルを鍛えます!」などと感想や得点を報告してもらうのもいいだろう。なお,コミュニティの代表者に知らされるのは,あくまでもそのコミュニティ全体の成績や人数で,受験者の名前までは知らされない。そのため,「最高得点をとった人は誰?」などと成績優秀者に名乗り出てもらうのも面白いだろう。
今年の「ネットワーク検定2008」の開催期間は,9月19日(金)から10月5日(日)まで。コミュニティ受験の申し込みは,10月2日(木)までとなっている。今年も,ネットワークの現場で活躍するエキスパートが作った力のこもった問題が揃った。自分の実力診断やスキル・アップに使っていただくとともに,これをきっかけに,ネットワークに携わる人のコミュニティの輪が広がり,深まると嬉しい。
■「ネットワーク検定2008」受験ページ(10月5日(日)まで)https://aida.nikkeibp.co.jp/Q/NKTitp.html
■団体(コミュニティ)受験申し込み(10月2日(木)まで)https://aida.nikkeibp.co.jp/Q/COMKAN.html