Calcのグラフ作成機能を,2回に分けてマスターしよう。今回は基礎編。ウイザードを使ってグラフを作成し,基本的な編集機能を一通り解説する。
表計算ソフトを利用する目的の1つにグラフ作成がある。今回はグラフ作成の基礎知識を身に付けよう。グラフ作成の知識のない人を想定して一から解説するので,経験者には物足りないかもしれない。しかし,次回の応用編に向けて,基礎知識を復習してほしい。
グラフの作成手順は,一見ややこしいが,分かってしまうと案外に簡単だ。とりあえず「習うより慣れよ」で,2~3回作成してみよう。手順は次の通りだ。
グラフを作成するには,元となるデータが必要だ。今回は図1の上にあるデータを用意した。これを使って,グラフを作成する。
この例では,データ範囲の「行×列」が分かりやすい形をしている。この場合は,範囲内の1セルを選択して作業を開始すれば良い。自動的にグラフ作成範囲を認識してくれる。合計行や合計列が含まれる場合など,表の一部分を除外してグラフを作成したいときには,明示的に範囲を選択してから作業を開始する。ただし,後からデータ範囲を修正できるので,あまり範囲にこだわらなくてもよい。