複数ページからなる文書のそれぞれのページに,タイトルやページ番号,作成日時などを付け加えたいときがあるだろう。今回は,文書にこれらの情報を挿入する方法を紹介する

 図1は,Writerで作成中の文書である。上部にタイトルやロゴ,ページ番号を,下部に作成日時やファイル名,更新日時を挿入したところだ。文書の余白に表示されるこれらの情報を「ヘッダー」や「フッター」と呼ぶ*1 。ページ上部がヘッダー,下部がフッターである。これらを活用すると,印刷したときの見栄えが良くなり,書類を整理しやすくなる。

図1●ヘッダーとフッターを配置した文書<br>(1)はタイトル,(2)はロゴ,(3)はページ番号,(4)は作成日時,(5)はファイル名,(6)は更新日時である。
図1●ヘッダーとフッターを配置した文書
(1)はタイトル,(2)はロゴ,(3)はページ番号,(4)は作成日時,(5)はファイル名,(6)は更新日時である。
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 図1は見本としてなるべく多くの情報を載せたため,少々うるさい感じになった。実際には,必要な情報だけを挿入しよう。

 今回は,ヘッダーやフッターの使い方を紹介する。まずは用途に合ったヘッダーとフッターの設定方法を説明する。それから,設定したヘッダーやフッターを標準テンプレートとして保存し,Writerを起動したときに標準のフォーマットとして利用できるようにする。

(1)ヘッダー・フッターを有効にする

 標準テンプレートを作成するために,Writerを起動して,まっさらなドキュメントを用意する。

 続いて,ヘッダーとフッターを設定する。「挿入」メニューの「ヘッダ」と「フッタ」を使う。このコマンドを選択すると,「標準」というサブコマンドが表示される(図2)。「標準」とは,「ページスタイル」を示している。ここを有効にすると,標準のページスタイルのヘッダーが作成中の文書に適用される。

図2●「挿入」-「ヘッダ」コマンド<br>1.「挿入」-「ヘッダ」を選択すると,「標準」というサブコマンドが表示される<br> 2.サブコマンドのチェック・ボックスをオンにすると,本文領域が小さくなり,ヘッダー領域が確保される
図2●「挿入」-「ヘッダ」コマンド
1.「挿入」-「ヘッダ」を選択すると,「標準」というサブコマンドが表示される
2.サブコマンドのチェック・ボックスをオンにすると,本文領域が小さくなり,ヘッダー領域が確保される
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