複数ページからなる文書のそれぞれのページに,タイトルやページ番号,作成日時などを付け加えたいときがあるだろう。今回は,文書にこれらの情報を挿入する方法を紹介する
図1は,Writerで作成中の文書である。上部にタイトルやロゴ,ページ番号を,下部に作成日時やファイル名,更新日時を挿入したところだ。文書の余白に表示されるこれらの情報を「ヘッダー」や「フッター」と呼ぶ*1 。ページ上部がヘッダー,下部がフッターである。これらを活用すると,印刷したときの見栄えが良くなり,書類を整理しやすくなる。
図1は見本としてなるべく多くの情報を載せたため,少々うるさい感じになった。実際には,必要な情報だけを挿入しよう。
今回は,ヘッダーやフッターの使い方を紹介する。まずは用途に合ったヘッダーとフッターの設定方法を説明する。それから,設定したヘッダーやフッターを標準テンプレートとして保存し,Writerを起動したときに標準のフォーマットとして利用できるようにする。
(1)ヘッダー・フッターを有効にする
標準テンプレートを作成するために,Writerを起動して,まっさらなドキュメントを用意する。
続いて,ヘッダーとフッターを設定する。「挿入」メニューの「ヘッダ」と「フッタ」を使う。このコマンドを選択すると,「標準」というサブコマンドが表示される(図2)。「標準」とは,「ページスタイル」を示している。ここを有効にすると,標準のページスタイルのヘッダーが作成中の文書に適用される。