1,2,3,……と続く数値を各セルに入力する場合,数値を順番に入力していくのはかなり面倒だ。これを一気に行えるのが連続データ作成機能。今回は,この機能の使い方から規則性のカスタマイズ方法までを解説する。
表計算ソフトを使ったことがあれば,「連続データ作成」機能の便利さを知っている人は多いだろう。この機能を上手に使うことで,データ作成にかかる時間を大幅に短縮できる。しかし,大変便利な機能であるにもかかわらず,これについてきちんと解説している記事や書籍は少ない。今回は,Calcにおける連続データ作成機能を徹底解説しよう。
(1)とても便利な連続データ作成
Calcでセルを選択すると,右下に小さな■マークが表示される。これを「フィル・ハンドル」と呼ぶ。このハンドルをドラッグすることで,連続データを作成できる。実際に試して動作を確認しておこう。
図1を見てほしい。B2セルに「1」と記入してフィル・ハンドルを下方向にドラッグしているところだ。赤線で枠が表示され,ツール・チップ(小さなウインドウ)に数字が表示される。これで,どの範囲にどのような連続データが作成されているかが分かる。この状態でマウスのボタンを離せば,B2:B8の範囲に1~7までの連続データが作成される。
今度は,図2を見よう。「2」「4」と書かれた2つのセル範囲を選択して,フィル・ハンドルをドラッグしている。結果は「6,8,10,……」という連続データが作成される。単一の数字だと連番,2つの初期値を設定すると等差の連続データが作成されるようになっている。