【問題1】
 2007年後半から急速に広まってきた「クラウド・コンピューティング」。この言葉を使い始めたのは誰でしょうか(1つ選択)。

 【選択肢】 正解
A) 米グーグルのエリック・シュミットCEO
B) 米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEO
C) 米サン・マイクロシステムズのスコット・マクネリ会長
D) 米オライリー・メディアのティム・オライリーCEO

正解は選択肢Aです。

 クラウド・コンピューティングは,米グーグルのエリック・シュミット氏が2006年8月ころに,ネットでつながった先のコンピュータ資源を雲(クラウド)にたとえたことが語源とされています。概念自体は以前から存在したもので,それほど目新しいものではありません。シュミット氏が雲(クラウド)に例えたのをきっかけに,主要企業の活動はクラウド・コンピューティングという言葉を使って説明されることが多くなりました。

 マーク・ベニオフ率いる米セールスフォース・ドットコムは2001年から,クラウド・コンピューティングの一つの形態であるSaaS(Software as a Service)型のCRMアプリケーションを提供してきました。スコット・マクネリが創業したサン・マイクロシステムズのモットー「The Network is the Computer」も,概念としてはクラウド・コンピューティングに連なるものです。

 ティム・オライリーは「Web 2.0」の提唱者です。ユーザー主導型コンテンツを中心に語られてきたWeb2.0も,広義の意味でクラウド・コンピューティングの一要素であると考えられます。2008年4月に開催されたWeb 2.0 Expoでオライリーは「今まさに始まりつつある3つの大きな変化」として,「クラウド・コンピューティングの普及」を掲げています。