|
必聴講座ご紹介 ビッグデータ EXPO 2012春 日本マイクロソフト ビッグデータ EXPO 2012春 NEC Cloud Days Osaka 2012 セールスフォース・ドットコム |
第2回 情報システム部門はどのようにグリーンITを推進するべきか
アクセンチュア 前回,グリーンITの重要性・可能性について説明した。ともするとグリーンITの最新テクノロジーにばかり目を奪われがちだが,今回は,そもそもグリーンITを組織の中でどのように推進していくべきかについて,外部への情報発信と,内部での目標策定・実行の両面の視点で考えていきたい。 グリーンITの効果を外部にどう伝えるかグリーンITへの世間の関心が高くなった結果,情報システム部門も環境部門と協力してCSRにどう応えるのかを問われるようになってきた。国内でも,洞爺湖サミット前後より,グリーンITを訴求するコマーシャルやニュース・リリースを見る機会が多くなったが,欧米での先行事例から,一つ,注意すべきことをお伝えしておきたい。 欧米では,早くから,各ステークホルダーの環境への関心が強く,その取り組みを評価する具体的な動きが顕著であった(図1)。
図1●欧米のステークホルダーは環境への関心が高い
アクセンチュアが実施した環境意識調査によれば,消費者の89%がCO2排出量の削減に対応したサービス提供に積極的な企業に乗り換えると回答している。
出典:Accenture end-consumer survey on Climate Change 2007, Accenture’s Achieving High Performance in an Era of Climate Change Survey 2007, Davos CEO Study, Price Waterhouse Coopers Study, 2005. Mark Albion, True to Yourself, 2006. 2002 Corporate Citizenship Study, Marc Gunter, Faith and Fortune, 2006, Goldman Sachs Research, “Introducing GS Sustain,” June 2, 2007. 欧米の企業の多くは,グリーン・マーケティングという考えの下,積極的に自社の環境への取り組みを発信してきた。しかし,消費者の環境への関心が高いがゆえに,企業のグリーン活動はシビアな評価にさらされ,時にその発信はグリーン・ウォッシングと評され,逆効果を生むことさえあった。欧米では,グリーン・ウォッシュの監視サイトはインターネット上に多数あるため,グリーン・ウォッシュ指標はメディアの注目を集めている。 日本の企業が,意図的に環境に配慮しているようにごまかすということは考えにくい。しかし中には,実際には一部門の活動を全社的な取り組みとして誤って解釈されたり,もしくは,根拠や妥当性が不明な指標を利用していたり,世間の誤解を生みかねないケースが散見される。 情報システム部門と比較してIT知識が不足しがちな環境部門や広報部門と協業する際には,環境への取り組みが正しく評価されるよう,アピールポイントのみを訴求するのではなく,(1)対象の明示,(2)比較可能な基準の適用,(3)ライフサイクルアセスメントの考慮──の3つのポイントをおさえておくべきである。以下にそれぞれについて説明する。
(1)対象を明らかにする
(2)業界・他社と比較可能な基準を用いる しかし,ここ数年以内には,各国の環境行政,ベンダー,業界団体が,指標の体系化・標準化を加速することは間違いないため,その動きをウォッチし,歩調を合わせることが重要である。
(3)ライフサイクルアセスメントを考慮する 海外では,あるメーカーが,利用時のCO2排出量が大きく削減された製品として訴求したところ,実は,それは環境に悪影響のある化学物質を生産時に一部利用しており,大きく糾弾されたという事例もあった。常に,ライフサイクルアセスメント(LCA)の観点で,効果のみならず,リスクやデメリットも総点検して,フェアな情報を提供することが重要である。
>>グリーンITをどのように進めるか
連載新着連載目次へ >>
|