今回が初開催となるエンタープライズ・リスク・マネジメント(ERM) 2008では,様々な主催者企画を用意しています。

 危機管理の専門家や専門記者による講演,コンサルティング会社や監査法人,ITベンダーなどで活躍している方々によるパネル・ディスカッション,会場に設置したPCを使ってリスク・マネジメントの基本的な考え方や実践方法の理解度をチェックできる「リスク・マネジメント検定」などです。

 今回は専門家による講演の一つ『“有事”に強い危機管理の体制作りとは~飲料ビジネスと企業ブランドを守り抜いた経験から~』をご紹介します。講演者の山根 一城さんは,危機管理と広報のコンサルタントとして活躍されてきました。

 かつて,日本コカ・コーラの広報担当副社長として危機管理の責任者を務め,消費者からの年間数万件に上る問い合わせ,食品・飲料業界のビジネスをおびやかす“有事”,西暦2000年問題などに備えたリスク・マネジメントの仕組み作りや運用を統括した経験をお持ちです。日韓で開催されたワールドカップでのテロ対策でも指導的役割を果たされました。

 8月20日(水)15:30~16:10の講演ではこうした豊富な実体験をもとに,リスク・マネジメントの基本的な考え方や,有効な体制作りのポイントなどを解説していただきます。経営者や危機管理部門の責任者はもちろん,一般部門の責任者やリーダーの方々にとっても大いに参考になるはずです。イベントの詳細はこちらにあります。ご期待ください。

※本記事はITproメール SS&ERMスペシャル(2008年7月15日)のコラムを再録したものです