現在利用しているLANスイッチのアップリンク・ポートとして,ギガビット・イーサネットに対応したポートを追加することになった。利用しているLANスイッチのカタログを参照すると,「GBIC」と呼ばれるモジュールを追加すればポートを追加できることがわかった。GBICのモジュールは以下のうちどれか。選択肢から一つ選びなさい。

ネットワーク機器のモジュールの選択

[選択肢]
a. (1)
b. (2)
c. (3)
d. (4)
e. (5)

[解説]
 問12の正解は,選択肢cのモジュールです。

 LANスイッチやルーターの中には,拡張モジュールを使うことで各種機能を追加できるものがあります。モジュールの規格はさまざまあるので,適切な規格を見極める必要性が出てきます。

 選択肢cが,ギガビット・イーサネットで使われるGBIC(gigabit interface converter)です。拡張性のある企業向けLANスイッチの多くは,GBICのモジュールを挿入できるようになっており,用途に合わせた規格のモジュールを挿入することで,ギガビット・イーサネットのポートを追加できるようになっています。

 選択肢aとdは,ギガビット・イーサネットで使われるSFP(small form factor pluggable)と呼ばれるモジュールです。選択肢aは光ファイバの接続,選択肢dは銅線ケーブル(1000BASE-T)の接続で使われます。

 選択肢bは,10ギガビット・イーサネットで使われるXENPAK(10gigabit Ethernet transceiver package)と呼ばれるモジュールです。最近は10ギガ対応のモジュールとして,XFP(10gigabit small form factor pluggable)やSFP+と呼ばれるサイズが小さなものを搭載する機器も多くなってきました。

 選択肢eは,ベンダー独自のモジュール(日立電線のApresiaシリーズに使われる100BASE-FXのモジュール)であり,GBICではありません。

 よって正解は,選択肢cのモジュールです。