• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

  • PR

だから部下が「うつ」になる

Part5[生の声] まるで腫れ物に触るようだった

渡辺 一正=事業部,小原 忍=日経コンピュータ 2008/08/22 日経コンピュータ
出典:日経コンピュータ 2008年5月1日号pp.60-61
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

 日経コンピュータとITpro が共同で実施したWebアンケート「心の病に関する調査」は、7日間で1421人から回答を得た。うち、自由意見欄に記入があったのは、実に53.9%に上る。代表的な意見を紹介する。

■殺伐とはしてないが、人と人のコミュニケーションがある職場ではない。特にプロジェクト・マネジャ(PM)は孤独すぎる。数字(結果)で評価されるが、評価制度を細分化しても入力するのは人間。数字を重視する風潮はおかしすぎる。朝から挨拶もろくにできない連中が多く、さみしい。
(ITベンダー、SE、40歳代男性)

■「死んではいけない」と分かっているのに、脳の深いところから「死なないとこの苦しみからは逃れられない」という恐ろしい感覚(希死念慮)が襲ってくる。このつらさはなった者でないと分からない。幸い自分は勤務先、家族の理解とサポートのおかげで2年半ほど療養して、復帰できた。
(ユーザー企業、管理職、40歳代男性)

■うつ病にかかった途端、周囲が腫れものに触るかのようにコミュニケーションをとらなくなる。上長にも無視される。職場復帰しても孤立無援の状態で、何の目標も目的も共有されず、仕事へのモチベーションがなくなる。産業医も上司に守秘義務を守ってくれない。
(ITベンダー、PM、40歳代男性)

■うつ病のころは毎日、逃げたい一心で、仕事の進みは悪かった。当時の上司が、「お前は最後までこの仕事をやり遂げるんだ」と強い意志を示し、うつ病の原因と思われる客先から自社へ戻し、社内で開発できるように手配してくれた。自社でも、上司は夜遅くまで付き合ってくれた。「今、何をすべきなのか」という目的意識を常に確認してくれた。そのお陰で逃げたい気持ちも治まり、最後までやり遂げられた。現在は、私も上司になった。当時の経験から、「うつ」の半分は「逃げ」だと気付いた。自分の部下が当時の私のような素振りをしていないか、一番気をつけて見ている。もし、うつ病の部下を見つけたら、できるだけ話をするように心掛けている。上司が気に掛けていると感じてほしいから。
(ITベンダー、PM、30歳代女性)

■PMや上層部がクライアントとコミュニケーションを図って、チームに対して安心感を与えるような環境を構築してほしい。心の病はその人の人生をぶち壊す可能性があるということを認識してほしい。
(ITベンダー、運用、20歳代男性)

■「心の病」にかかった同僚は退職後、自殺してしまった。会社は、心の病にかかった人とはできればかかわり合いたくない、できれば辞めてもらいたいということが、よく分かった。
(ITベンダー、SE、30歳代男性)

■障害対応に追われ、仕事のONとOFFを切り替えられなかった。夜中に突然目が覚め、携帯を見ると障害コールが鳴る。昼間は設計・開発に追われた。休まらない生活に嫌気がさして転職した。今もそんな生活をしていたらと思うとゾッとする。
(ITベンダー、コンサルタント、30歳代男性)

■何もかもが面倒になる。起きるのも、出社の準備をするのも。通勤は特にストレス。職場の理解があるとはいえ、遅く出社するのは気になる。やる気が出なくてぼんやりするのも、人の目が気になる。座っているだけなのに、かえって消耗してしまう。定時に帰らせてもらうのも人の目が気になる。帰ると疲れている。
(ユーザー企業、運用、30歳代男性)

■自分のように自信喪失してしまうと会社に復帰しても恐怖心が抜けきれず、思い切った作業ができないことが多い。評価も悪くなり、昇格なんて夢の世界。今では前向きに考え、やれる範囲でいいやと思うようになった。ここまで4年かかった。
(ITベンダー、教育、40歳代男性)

■定年退職で職場を離れたが、後輩が心の病の状態にある。やはり直属上司、人事担当者、上層部の対応がちゃんとしていない。どんな制度でも、上層部の当事者意識が欠如していると悪制度となるようだ。
(無職、50歳以上男性)

■元請けの会社への派遣で症状が悪化した。クビになるので元請けに事情を相談できず、プレッシャーとストレスでいっぱい。極度の劣等感や後ろめたさ、プレッシャーといつも戦っている。それを理解している人がとても少ないと思う。
(ITベンダー、プログラマ、30歳代女性)

■会社の上層部(本部長、部長クラス)は心の病対策に意識があるが、課長・主任クラスになると危機意識がない。うつ状態になるまで課長は全然気付かず、本人が休むと部長があたふたする。
(ITベンダー、SE、30歳代男性)

調査概要と回答者属性

 「心の病に関するアンケート」の調査実施期間は2008年3月28 日(金)~4月3日(木)の7日間。回答者総数は1421。

 回答者の年齢構成は、30歳代が最も多くて40.7 %、40 歳代が35.7 %、50歳以上が14.1%、20歳代が8.9%だった。男女比は男性が89.2%、女性が9.8%。

 職種は、システム・エンジニア(SE)が27.9%、管理職・経営者が17.7 %、運用/管理系IT 技術者が9.6%、プロジェクト・マネジャ(PM)が7.8 %、プログラマが7.8%、保守/サポート系IT 技術者が6.3 %、マーケティング/営業が5.3 %、コンサルタントが3.0 %だった。

 所属企業は、システム・インテグレータやメーカーなどIT関連業界が56.4%、ユーザー企業が33.1%だった。正社員/正職員が91.9%で、非正社員/被正職員は5.7%。「心の病」に関する自由記述は766件あり、回答者の53.9 %にあたる。

あなたにお薦め

連載新着

連載目次を見る

今のおすすめ記事

ITpro SPECIALPR

What’s New!

経営

アプリケーション/DB/ミドルウエア

クラウド

運用管理

設計/開発

サーバー/ストレージ

クライアント/OA機器

ネットワーク/通信サービス

セキュリティ

もっと見る