今回は,分かりやすい「画面遷移図」の作成方法を解説しましょう。

 画面遷移図は,対象となるシステムが実現する複数の画面と,その画面の変化する状況を規定する工程成果物です。通常,この画面遷移図は,複数の画面を示す「画面記号」や「画面レイアウト」と,遷移元の画面と遷移先の画面を結んだ「矢線」で表します(図1)。

図1●遷移元の画面と遷移先の画面を「矢線」で結ぶ
図1●遷移元の画面と遷移先の画面を「矢線」で結ぶ

 矢線上には,遷移のきっかけとなる「イベント」を記述します(図2)。

図2●矢線上には遷移のきっかけとなる「イベント」を書く
図2●矢線上には遷移のきっかけとなる「イベント」を書く

 画面に対する操作によって実行される処理についても,必要であれば,その処理を表す記号を記述します(図3)。

図2●矢線上には遷移のきっかけとなる「イベント」を書く
図2●矢線上には遷移のきっかけとなる「イベント」を書く

 そのほか,開始,終了を表す記号や,特定の条件によって遷移が分岐する場合は条件分岐を表す記号を使って,画面遷移図を作成します(図4)。

図4●開始/終了点と条件分岐
図4●開始/終了点と条件分岐