「先生，梅雨が明けましたね」
「そうじゃなぁ，例年より2週間も早い」
「先生，今年こそはエアコンを買いましょう」
「馬鹿もん！君にはECO意識というものがないのか」
「ECOよりエアコンです」
「北極の氷が融け，白熊君が絶滅危惧種に指定されたというのに君ってやつは」
「でも，ここままでは，この私が絶滅してしまいます」
「ならば，ダイエットしたまえ。脂肪は断熱材，痩せれば涼しくなる」
「先生，それはセクハラです…。いやパワーハラスメント？どっちでもいいです。とにかく問題発言です」
「いや，すまん。これは申し訳ない。前言は撤回する」
「わかりました。では，なかったことにします。でもエアコンは買ってください」
「汗かいたら痩せるぞ」
「訴えますよ！」
「わかった，エアコン買うから許して」
「本当ですか？」
「武士に二言はない」
「いつ武士になったんですか？」
「我が家の祖先は…」
「長くなるからいいです。お待ちの方，ど～ぞ～」
「先生，これが問題のサムネイルです」（図1）
「どれどれ？」
「あちゃ～」
「どうしたんですか？先生」
「困ったのう」
「まさか，先生にもできないことが」
「いや，できないことはない。リンクを張るマクロなんぞ，ちょちょいのちょいじゃ」
「じゃあ，とっととマクロを作ってください」
「リンクの情報がない」
「どう言うことですか？」
「リンクを張るには，そのファイルの名前とパスが必要なんじゃ」
「それがどうかしましたか？」
「ワークシートに貼り付けた画像ファイルにその情報はない」
「なるほど」
「であるからして，リンクを張るマクロを作ったとしても，[ハイパーリンクの挿入]ボタンと大して変わらんのじゃ」
「それでは，マクロを作るメリットがありませんね」
「画像ファイルを選んで，その画像を貼り付けながらリンクを張るのであれば，マクロを作る意義は十分にあるんじゃがのう？」
「相談者に聞いてきます」
「先生，それでいいそうです。まだ，サムネイルは一部しか作っていないので，既存の分を作り直すとしても，十分メリットはあるそうです」
「そうか，ではマクロを作るとしよう」
「先生，作業の途中でマクロにしようと思っても，上手くいかないもんですね」
「そうじゃなぁ，わしは，ルーチンワークはマクロで処理するのを基本としておるから，どんな処理でも，まずはマクロを作るメリットを考える。ちょっとした作業なら，マクロを作るよりも手作業でやってしまったほうが早いし，再利用しないマクロを作るのは，時間の無駄じゃ」
「私は，やってみて判断するタイプです。大変だと実感したらマクロにしようかなって」
「まぁ，それも仕方ない。やってみないとわからないことはたくさんあるからな」
「そうですね。では，マクロをお願いします」
