今回取り上げるのは,「イヤーエステ」である。イヤーエステとは,耳かきを中心に,耳にいろんな施術をするものらしい。私ヤマグチは相当の耳かき好き。ほかにどんな施術をしてもらえるのだろう。わくわくして,イヤーエステの専門店「みみくりん」ベルビー赤坂店を訪れた。

キレイになっていく様子を映像で確認

 まずは,ファイバー・スコープで自分の耳の中の様子を,エステティシャンと一緒に確認することから始まった。「ちょっと,耳の中を覗いてみましょう」。エステティシャンがこう声をかけ,耳の穴(外耳道)にファイバー・スコープを差し込んだ。目の前にあるモニターに,自分の耳の中の様子が映る。

さまざまな耳かきがラインナップ。ヤマグチが使ったのは,一番下の竹製の耳かき
さまざまな耳かきがラインナップ。ヤマグチが使ったのは,一番下の竹製の耳かき

 自分の耳の中を見たことがある人は少ないだろう。ヤマグチはもちろん今回が初めて。日ごろからこまめに,耳かきをしているつもりでも,細かい耳あかを取りきれていないのがよく分かる。

 「それでは,耳かきを始めます」。こう言ったエステティシャンの脇には,いくつもの耳かきが並んでいる。竹製で先がちょうどヘラ状になった一般的なもののほか,金属製で先がコイル状に巻かれているタイプ,細い針金をループ上に3つ並べたタイプなど,これまで見たことのない耳かきもある。

イヤー・スコープで照らしながら耳かきをするので,耳あかが取れていく様子がよく分かる
イヤー・スコープで照らしながら耳かきをするので,耳あかが取れていく様子がよく分かる

 いろんなタイプの耳かきを揃えているのには理由があるとのこと。人の耳あかには,粉っぽい乾型と,粘着性のある湿型の2種類がある。そうした耳あかの種類などによって,耳かきを使い分けるのだ。その日,エステティシャンが手に取ったのは,竹製ヘラ・タイプ。それは乾型の人向けだ。ヤマグチは,日本人の約8割と同じく乾型というわけである。

 耳かきが始まると,なんとも言えぬ心地よさを感じた。しかもここでは耳かきの一部始終をファイバー・スコープで見られる。少しずつ確実にキレイになっていく様子を実際に確認できるので,爽快さも倍増である。


こそばゆくて気持ちいい! 耳介の掃除

最後に耳ツボのマッサージ。耳介の周囲を押さえたり,耳たぶを引っ張ったりすることでコリをほぐす
最後に耳ツボのマッサージ。耳介の周囲を押さえたり,耳たぶを引っ張ったりすることでコリをほぐす

 耳かきが終わると,今度は耳の外側(耳介)の掃除だ。ヤマグチは,耳介がどれだけ汚れているかなど,これまで気にかけたことがなかった。しかし意外なくらいに汚いのだ。イヤー・エステでは耳介をぬるま湯で濡らしたうえで,大きな綿棒を使い少しずつぬぐっていく。少しこそばゆくて,かなり気持ちがいい。しかも綿棒の汚れ具合で,耳がどんどんキレイになっていくと実感できる。

 最後は耳のマッサージである。耳には,体のいろんな部位に効くたくさんのツボが集中しているそうだ。イヤーエステでは,そんな耳ツボを刺激する。さらに,耳の周囲もマッサージするので,側頭部のコリがほぐれて,頭のモヤモヤ感がスッキリした。

 イヤーエステによって,耳がキレイになるだけでなく,これまでにない異次元のリラックス感を味わえる。その「かゆいところに手が届く」心地よさを,体験してみてはいかがだろうか。

今回のリラクゼーションスポット
みみくりん ベルビー赤坂店
〒107-0052
東京都港区赤坂3-1-6 ベルビー赤坂4F
電話:03-3588-5029
URL:http://www.mimikurin.com/
リラックスコース(イヤースコープ,耳かき,耳の外側の掃除,耳ツボ)20分で2000円

山口 徹(やまぐち とおる) サイボウズ・ラボ
山口 徹(やまぐち とおる)
山口 徹(やまぐち とおる)
大学在学中からバーテンダーを始め,5年間,夜の街でシェーカーを降り続ける。何を思い立ったか,Web制作会社に転職し,現在は,メタボと戦うサイボウズ・ラボのプログラマ。Perlを中心とした開発のノウハウやネタをShibuya Perl Mongersのイベントなどで発表するなど講演活動も行う傍ら,有志で開発しているブログバトラーのサーバー管理などもやっている。会社のブログはlog4ZIGOROu,個人のブログはYet AnotherHackadelic。好物はラーメン。特に横浜家系ラーメンを好む。