「人を説得する」「問題を解決する」「意思決定をする」など、プロジェクト・マネージャ(PM)の仕事をする上で「経験」は、何よりも代え難い宝になります。誰でも過去に経験していないことより、経験したことのほうが説得力をもって話せたり、行動したりできるのです。

 自信を持った行動は、メンバーからの信頼につながっていきます。PMとして成長するには、どんどん新しいことに挑戦して、経験を蓄積することが必要です。特に若いPMは、苦労をしてでも経験をするべきだと思います。「これは自分の仕事ではない」。そう考えて挑戦しない人に、経験は蓄積されていきません。有能なPMになりたいのなら、多くの経験することが欠かせない。これを意識するために「け」にこのフレーズを選びました。

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図●経験は雄弁!
芦屋 広太(あしや こうた)
システムアナリスト/IT教育コンサルタント。SE、PM、システムアナリストとしてシステム開発・システム統合などを経験。この過程で調査・分析した内容を「ヒューマンスキル教育」としてモデル化。現場での教育、雑誌・書籍の発表、セミナー・研修に利用する。