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再始動!ニッポンの携帯電話

日経コミュニケーション

再始動!ニッポンの携帯電話

 データ通信がいち早く開花し,携帯電話の“楽園”を築き上げた日本。新規契約数や端末の販売台数に陰りが見えた今,成長の指標を契約数などに置く時代は終わりに近付いている。これからは,市場の成熟とともにユーザーの要求は細分化する。端末メーカーも事業者も,時代の変化に合わせて事業モデルを見直し始めた。事業再構築が実を結べば,サービスや端末はこれまで以上に進化し,ユーザーも新たな恩恵を受けられるだろう。

端末台数,契約数に急ブレーキ 
ARPU減少,舵を切るとき 
[メーカー端末戦略編1]多品種少量で機種あたりの売り上げ減 
[メーカー端末戦略編2]共同開発,アーキテクチャの見直しに動く 
[メーカー端末戦略編3]メーカー独自色の打ち出しに躍起 
[メーカー海外進出編1]欧州のデータ需要増がチャンス 
[メーカー海外進出編2]北米にも注目,ブランド力や流通網に課題 
[事業者編1]ライバルは異業種,新市場を攻める 
[事業者編2]広告やクレジットの分野に活路 
[事業者編3]法人向けやセキュリティでARPU減少に歯止め 

「日本発 W-CDMA」の挫折
 最近,世界的に見ると日本の携帯電話メーカーの凋落(ちょうらく)が著しい。携帯電話はユビキタス時代の中核機器である。日本メーカーの国際競争力低下は他の国内産業にも大きな影響を及ぼす可能性が高い。総務省もこのまま放置してはいけないと重い腰を上げて議論を始めたが,混沌(こんとん)を極めているのが現状だ。一体,日本の携帯端末産業には何があったのか。この連載で,日本メーカーの国際競争力低下の真因を探ってみたい。
世界を席巻するはずだった「日本発W-CDMA」
世界市場で蚊帳の外,日本携帯電話メーカーの失われた10年
キャリア主導の産業構造が携帯メーカーを骨抜きに
日本の携帯メーカーが独り立ちできなかった3つの理由
成功から停滞へ,諸刃の剣だったキャリア主導の垂直統合構造
韓国の携帯メーカーが世界で躍進できた理由
構造改革できない官僚の限界,携帯産業に公正な競争環境を!
ケータイが「メイドインジャパン」の誇りを取り戻す日
携帯電話新時代へ
 アップルのiPhoneとグーグルのAndroid。2007年に突如現れた二つのプラットフォームが携帯電話の新しい世界を生み出す。この結果,手に入るのは携帯電話の機能をフルに使えるアプリケーション実行環境だ。企業は携帯電話の潜在能力を存分に生かしたシステムを作れるようになる。
パソコン文化が携帯に侵食
オープンを望む開発者と拒む事業者
長期的にはすべてがオープンに
携帯はパソコンと同じ道を歩む?
統一に向けた動きが活発化
LTEが世界を覆う
 100Mビット/秒超のデータ通信速度を実現する次世代携帯規格「LTE」(long term evolution)が2010年にも実用化される。モバイル環境でこれまでの常識を覆す,FTTHに匹敵する実効速度が実現可能になる。LTEは世界中の多くの携帯電話事業者を巻き込み,事実上の統一規格として世界中を覆う勢いだ。2年後のLTE商用化を見据えた事業者の戦略も見えてきた。
モバイルがFTTHの速度に迫る
デモで見えたLTEの商用イメージ
周波数確保が導入の最大の課題
広帯域に適した技術で4Gを先取り
フラットなコアで遅延を減らす

出典:日経コミュニケーション 2008年5月1日号  pp.24-48
(記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

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