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無線LAN編 第2回 無線LANのセキュリティ無線LANでは媒体として電波を使います。電波の受信範囲内にあればどんな端末でもデータを受信することができてしまうため,有線LANよりもセキュリティ面で弱くなってしまいます。今回は無線LANのセキュリティについて学びましょう。
無線LANのセキュリティ無線LAN(WLAN)では次のようなセキュリティ面の問題があります。
つまり,「APの利用者が正規である」「誰でも電波を受信できてしまう」「APが正規である」という3つの点で問題が発生していることになります。さらにフレームの改ざんを防ぐことも考えると,これらを防ぐためには,次の2点が必要です。
この3つの観点からWLANのセキュリティを考える必要があります。現在のWLANで使われているセキュリティ対策としては次のものがあります。
まず,上の3つのセキュリティ対策を説明します。 SSIDの隠ぺいWLANインフラストラクチャモードでは,前回説明したようにSSID(BSS-IDまたはESS-ID)が使われています。SSIDは本来WLANのグループを作るためのものです。このSSIDは,WLANクライアントとAPの双方が同じ値を使っていなければ,クライアントとAP同士が接続できなくなっています。よって,「正しいSSIDをセットする」「正しいSSIDを知っている」ことによる認証が可能と言えるでしょう。SSIDを知らない不正なユーザはAPに接続できませんし,異なるSSIDを持つ不正なAPに対してクライアントは接続しません。 ただし,このSSIDには欠点が3つあります。 1つは,SSIDが「空白」または「ANY」をセットしているクライアントは,任意のAPと接続が可能になってしまう点です。もともとは使われているAPを探して自由に接続できるように,このような仕様になっていたのですが,それがセキュリティ面でぜい弱となってしまっています。これを防ぐためには,SSIDを「空白」または「ANY」に設定したクライアントの接続を禁止する設定をAPにします。 次に2つ目の欠点です。APは,自由に接続可能なAPを探すことができるように,自身のSSIDを通知します。このSSIDの通知を「ビーコン」と呼びます。このビーコンを受信すればAPのSSIDがわかるため,不正なクライアントはそのAPに接続できるようになってしまいます。また,ビーコンを送信していなくても,クライアント側からSSIDの通知を要求できる「プローブ要求」を出すと,それに対してAPはSSIDを通知します。これを防ぐためには,「ビーコン・ブローブ応答の禁止」の設定をAPにします。上記2つでSSIDを隠ぺいし,不正なユーザにSSIDを知られることを防ぐことができるように思えます。ですが,正規の(同じSSIDがセットされている)クライアントとAP間の通信に使われるフレームのいくつかにはSSIDが入っています。これを受信することでSSIDはわかってしまいます。フレーム暗号化を使用してもSSIDの部分は暗号化されません。これが3つ目の欠点です(図1)。
図1●SSIDの隠ぺい
よって,SSIDの隠ぺいは限定的な機能しかもたない,ぜい弱なセキュリティ対策のしくみであることがわかります。
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