運営●米Google
URL●http://gmail.com/

●Gmailのトップページ。利用可能な容量が刻々と増えている
●Gmailのトップページ。利用可能な容量が刻々と増えている

 Gmailは,米Googleが運営するWebメール・サービスです。2004年4月のサービス開始時は,Gmailをすでに利用しているユーザーからの招待が必要でしたが,2006年8月に招待制を廃止し,だれでも登録できるサービスになりました。

 記事執筆時点(2007年7月上旬)で保存可能なメールの容量は2.8Gバイト以上あり,さらに増えつつあります。通常の使い方ならまずあふれることはありませんし,大きな添付ファイルをやり取りする場合でも安心です。

 Gmailは,デスクトップのメール・ソフトをただWebに移したものではなく,様々なアイデアが盛り込まれています。例えば,同じ相手と一つの話題についてやり取りしたメールは,自動的に「スレッド」にまとめた形で表示されます。ビジネス・メールのやり取りでは,返信時に相手からのメールをそのままメールの末尾に付けて送り返すことがよくあります。これを繰り返すとメールがどんどん長くなっていきますが,Gmailではそのような引用個所を折り畳み,必要と思われる部分だけを表示してくれます。

●Gmailのメール閲覧画面
●Gmailのメール閲覧画面

 もう一つの大きな特徴が,Googleの強力な検索機能を利用できることです。全文検索でも一瞬で結果が返ってきます。デスクトップのメール・ソフトで全文検索をしようとすると,ローカル・マシン上で検索用のインデックスを作成するなどの重い処理が必要ですが,Gmailではそのような処理をすべて Google側で済ませてくれるので非常に快適です。差出人(From:)や題名(Subject:)での絞り込みももちろん可能です。

 検索機能が強力なので,Gmailにはフォルダへの振り分けという考え方がありません。例外的に,不要なメールを削除するための「ごみ箱」と,迷惑メールと判断されたメールが自動的に格納される「迷惑メール」というフォルダがありますが,通常のメールは用が済んだ時点で[アーカイブ]ボタンを押して,受信トレイから見えないところに移しておき,見返す場合には検索機能を利用します。[すべてのメール]をクリックすれば,アーカイブ全体の内容を見ることもできます。どうしても分類しておく必要がある場合には,メールに「ラベル」を付けて,そのラベルが付いたメールだけを抜き出すことも可能です。