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記者のつぶやき

「ノー・ネット・デー」を設けて思ったこと

前田 潤=ITpro 2008/06/26 ITpro

 事情があって,週に2日PCの電源をオンにしないことにしている。事の始まりは,この春先にひいたカゼ。しばらくして全快したものの,診察のついでにいろいろと検査した結果,会社の診療所からは週に2日の休肝日を厳命されてしまった。

 実は,筆者は帰宅してから寝るまでの約1~2時間を友人や知人のメール,ブログ,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを巡回し,メールの返事を書いたりコメントを付けたりして過ごすことが多い。この時,ついつい冷蔵庫からビール(酒税法上は第3扱いだが)を取り出してしまっているのだ。ネットを使うと飲みたくなるのならネットをやめればいい。そこで休肝日を徹底するために,週に2日はPCの電源も入れないこととした。

 ネットを利用しなくなった時間は読書に充てることにした。書店で仕事や趣味に役立ちそうな本を見かけるたびについつい購入してしまうものの,開くことなく“積ん読”になっている本が高さ30cmくらいあった。これが週に2日の休肝日,というか「ノー・ネット・デー」を設けると,2カ月で片づいてしまった。

 ここで見方を変えてみると,毎日ネットに接続していた時代は,それによって得たものはほとんど何もなかった。これが,PCの電源を入れずネットに接続しないことで,2カ月あたり積ん読30cm分の生産性が向上したとも考えられる。

 「iモードは究極の暇つぶし道具」との意見をどこがで見た記憶がある。確かに駅で電車を待つ間などの暇つぶしには,携帯電話は好適なツールだ。だが,最近では歩きながらでも携帯から目を離せない人をよく見かける。

 PCにしろ携帯電話にしろ,仕事や趣味に大変役立ツールであることは確か。だが,ツールであるはずのネットが,それを利用することだけが最終的な目的になりつつあるようだ。その時間的なしわ寄せは,仕事だったり趣味などのプライベートな時間へ及んでいる。その分,各人の生産性が低下していることになる。それどころか,携帯電話を見ながら歩いて交通事故にでもあって入院してしまえば,それによる生産性の低下は計り知れない。

 「どうせ定額料金だし」とついついネットを利用していたが,あえてネットを使わないことで自身の生産性が向上することが発見できた。休肝日によって思わぬ副産物が得られたのだ。もっとも,ごぶさたしてしまったブログの知人から「しばらく見かけないので飲み過ぎで入院でもしたのかと思った」と言われてしまったが。

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