Vistaのセキュリティに対するアプローチの効果Windows Vista Security IN & OUT
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![]() 図1 MSRTによるOSごとの駆除数割合の推移(正規化) |
このグラフを見ると,一部の例外はあるが,どのOSも,ほぼ一定の割合で推移している。このうちWindows Vistaは2.8%と,感染率が飛び抜けて低い。クライアント向けのOSとしては次に感染率の低いWindows XP SP2でも7.2%を占めることを考えると,このデータから見る限りでは,Vistaのマルウエア対策は正しい方向にあると考えてよいだろう。
一方で,Windows XP(SPなし)は感染率が最も高い。XPはユーザー数が最も多く,攻撃対象とされやすいことが背景にあるものと考えられる。このような状況で,ファミリ中でセキュリティ面が最も弱いXP(SPなし)が高い割合で感染しているものと推測される。
OSごとの感染率のほかに,「Microsoft Security Intelligence Report H2CY07」では,国別の感染率(駆除率)の分析も行っている。この分析では,世界の平均値では123台に1台が感染しているのに対し,日本は685台に1台と最もマルウエア感染率の低い国という分析結果になっている。この数字が,必ずしも現状を正しく反映しているとは限らないが,国別比較で格段によい結果であることは明らかである。
![]() 図2 国別のマルウエア感染率 |
この理由だが,日本では官民による様々な活動が行われており,これがある程度効果を上げているのではないかと考えている。例えばサイバークリーンセンターでは,独自のマルウエア収集と駆除ツールの配布のほか,感染が懸念されるユーザーにはISPを通じて駆除とセキュリティ・パッチの適用を促す活動を進めている。地道ではあるが,こうした活動が日本におけるマルウエアの感染率を引き下げることに貢献している可能性が高い。
(総務省・経済産業省 連携プロジェクト Cyber Clean Center https://www.ccc.go.jp/)