MSDN(マイクロソフトの開発者支援サービス)のサブスクライバーズ・ダウンロードや,Linuxのディストリビュータからダウンロードを試みると,拡張子.isoの「CDイメージ・ファイル形式」というファイルをダウンロードすることがあります。isoイメージ・ファイルは書庫ファイルではなく,ファイルそのものがデータCDの記録トラックをデータにしたものです。
通常はCDライティング・ソフトを使用して,ダウンロードしたイメージをCD-Rなどに焼いて利用しますが,CDライティングは手間も時間もかかります。この面倒を解決するのが仮想CDドライブ・ソフトです。
仮想CDドライブというのは,WindowsにはハードウエアCDドライブに見えるというエミュレーション・ドライブです。もちろん仮想ドライブなので本物のCD媒体を挿入することはできません。isoイメージ・ファイルをディスクとして読み込みます。
図17●「Daemon Tools」で作成した仮想CDドライブに,isoイメージ・ファイルを読み込むところ |
仮想CD/DVDの代表的なソフトとして,フリーソフトの「Daemon Tools」)があります。英語のソフトですが,ソフトの性質上,特に説明も必要ないので問題なく使えるでしょう。
インストール完了後に起動するとタスクトレイにアイコンが表示されます。右クリックするとメニューが出るので,[Virtual CD/DVD-ROM]-[Device 0:[x] No media](xの部分はドライブレター)-[Mount image]とたどり,ファイル選択ダイアログでマウントしたいisoイメージ・ファイルを指定します(図17)。isoイメージ・ファイルを読み込むと,実際のCDメディアを挿入したときと同様に,イメージの中のファイルにアクセスできるようになります。
仮想CDソフトを使用すれば,DVDメディアを読めるドライブがない旧型パソコンでも,DVDのisoイメージを利用できるようになります。isoイメージは,ネットワーク経由でも利用できます。