Windowsでプログラミングをするときに,これだけは知っておきたいTipsや設定を集めました。これらの知識は,プログラムを作るとき,実行するとき,トラブルを解決するときにどうしても必要になります。きっちり覚えておきましょう。なお,ここで紹介するWindowsは,基本的に「Windows XP」を指します。「Windows 2000」「Windows Vista」など他のバージョンでは使えない場合があります。

 MSDN(マイクロソフトの開発者支援サービス)のサブスクライバーズ・ダウンロードや,Linuxのディストリビュータからダウンロードを試みると,拡張子.isoの「CDイメージ・ファイル形式」というファイルをダウンロードすることがあります。isoイメージ・ファイルは書庫ファイルではなく,ファイルそのものがデータCDの記録トラックをデータにしたものです。

 通常はCDライティング・ソフトを使用して,ダウンロードしたイメージをCD-Rなどに焼いて利用しますが,CDライティングは手間も時間もかかります。この面倒を解決するのが仮想CDドライブ・ソフトです。

 仮想CDドライブというのは,WindowsにはハードウエアCDドライブに見えるというエミュレーション・ドライブです。もちろん仮想ドライブなので本物のCD媒体を挿入することはできません。isoイメージ・ファイルをディスクとして読み込みます。

図17●「Daemon Tools」で作成した仮想CDドライブに,isoイメージ・ファイルを読み込むところ
図17●「Daemon Tools」で作成した仮想CDドライブに,isoイメージ・ファイルを読み込むところ

 仮想CD/DVDの代表的なソフトとして,フリーソフトの「Daemon Tools」)があります。英語のソフトですが,ソフトの性質上,特に説明も必要ないので問題なく使えるでしょう。

 インストール完了後に起動するとタスクトレイにアイコンが表示されます。右クリックするとメニューが出るので,[Virtual CD/DVD-ROM]-[Device 0:[x] No media](xの部分はドライブレター)-[Mount image]とたどり,ファイル選択ダイアログでマウントしたいisoイメージ・ファイルを指定します(図17)。isoイメージ・ファイルを読み込むと,実際のCDメディアを挿入したときと同様に,イメージの中のファイルにアクセスできるようになります。

 仮想CDソフトを使用すれば,DVDメディアを読めるドライブがない旧型パソコンでも,DVDのisoイメージを利用できるようになります。isoイメージは,ネットワーク経由でも利用できます。