Windowsには「サービス」と呼ばれる特別なソフト群があります。サービスはシステムに近い部分で動作し,基本的にユーザー・インタフェース(UI)を持ちません。ほとんどのサービスはOSインストール時に自動で入るものですが,HTTPサービスやSQLデータベース・サービスのように,後からユーザーが追加するものも存在します。サービスは一般的にWindows起動時に自動的に起動して,バックグラウンドで動作し続けています。
図10●動作しているサービスは,サービス・ウィンドウで確認できる |
どういったサービスが動作しているかを確認するには,コントロール・パネルの[管理ツール]-[サービス]で見ることができます(図10)。
各サービスをダブルクリックすると詳細ダイアログが出ます。このウィンドウの「停止」「開始」「一時停止」「再開」の各ボタンでサービスの動作を制御できます。サービスはUIがないため,通常のソフトのようにウィンドウを出して終了ボタンといったことはできず,常にこのサービス・ウィンドウで制御することになります(アプリケーションによっては別途管理ソフトを導入することでUI操作でサービス開始/停止を制御できます)。
なお,ほとんどのサービスはWindowsが正常動作するために必要なものなので,意味もなく停止するようなことは避けてください。
各サービスはスタートアップの状態を選択することができます。常に動作すべきものは,スタートアップの条件を「自動」にすると,Windowsのスタート時に自動起動します。必要時にだけ動作すればよいものは「手動」にするとWindows起動時に開始されません。手動にした場合は,サービス・ウィンドウまたはコマンドラインで,明示的に起動する必要があります。