Windowsでプログラミングをするときに,これだけは知っておきたいTipsや設定を集めました。これらの知識は,プログラムを作るとき,実行するとき,トラブルを解決するときにどうしても必要になります。きっちり覚えておきましょう。なお,ここで紹介するWindowsは,基本的に「Windows XP」を指します。「Windows 2000」「Windows Vista」など他のバージョンでは使えない場合があります。

 コマンドプロンプトで,長いファイル・パスや,日本語混じりや途中にスペースが入ったパスなどを入力するのはかなり面倒です。特に,スペースはコマンドプロンプトではプログラムと引数の分解点として扱われるため,スペースを含むパスの場合には,必ず「"(ダブルクォート)」でくくらなくてはなりません。例えば,

"C:\Program Files\foo\bar.exe" -xxx

のように入力します。

 また,日本語(全角文字)入力をしたい場合,コマンドプロンプトはWindowsシステムとは切り離された領域であるため,普段使用しているIME(日本語入力ソフト)は利用できません。デスクトップ上でIMEがONになっていても,コマンドプロンプトでは日本語入力はできません。

 日本語を入力したい場合は,Alt+半角/全角キーでコマンドプロンプト専用の日本語入力ソフトを起動する必要があります。このときに起動されるソフトは,WindowsのIMEの基本設定を引き継ぐようです。日本語入力がONになると,コマンドプロンプト右下に「全あ連カナ」のように表示が出ます。

 こうしたやり方で長いパスや日本語混じりのパス名を直接入力することができますが,それよりももっと簡単な方法もあります。コマンドプロンプトとは別にエクスプローラを開いておき,ファイルやフォルダをコマンドプロンプトにドラッグ&ドロップするのです。そうするとコマンドプロンプトの入力欄に,ドロップしたファイル/フォルダのフルパスが挿入されます。いちいち入力するのに比べて,タイプミスなども発生しないので,圧倒的に便利です。