Windowsでプログラミングをするときに,これだけは知っておきたいTipsや設定を集めました。これらの知識は,プログラムを作るとき,実行するとき,トラブルを解決するときにどうしても必要になります。きっちり覚えておきましょう。なお,ここで紹介するWindowsは,基本的に「Windows XP」を指します。「Windows 2000」「Windows Vista」など他のバージョンでは使えない場合があります。

 デフォルトのコマンドプロンプトでは,マウス操作で特定範囲を選択したり,表示内容を全選択することができません。しかし,設定によってこれを一部可能にすることができます。

図9●マウスで選択した範囲をコピーするには,左上のアイコン・メニューから[コピー]をクリック
図9●マウスで選択した範囲をコピーするには,左上のアイコン・メニューから[コピー]をクリック

 コマンドプロンプト左上のアイコンをクリックして「プロパティ」を選択し,ダイアログを出します。「編集オプション」で「簡易編集モード」にチェックを入れると,コマンドプロンプト上でマウスを使った範囲選択が可能になります。[OK]ボタンを押すと「ショートカットへのプロパティの適用」という確認が出ます。

 「現在のウィンドウだけに適用する」場合,今使っているコマンドプロンプトを閉じるまでの一時的な設定になります。毎回マウスでの選択を可能にしたい場合には「このウィンドウを起動したショートカットを変更する」を選択してください。

 この設定でマウスを使った選択はできるものの,Ctrl+Aでの全選択や,Ctrl+Cでコピー,Ctrl+Vでペーストといった操作はできません。マウスで選択後にコピーする場合は,左上のアイコンからメニューを出し,[編集]-[コピー]をクリックします(図9)。