Windowsでプログラミングをするときに,これだけは知っておきたいTipsや設定を集めました。これらの知識は,プログラムを作るとき,実行するとき,トラブルを解決するときにどうしても必要になります。きっちり覚えておきましょう。なお,ここで紹介するWindowsは,基本的に「Windows XP」を指します。「Windows 2000」「Windows Vista」など他のバージョンでは使えない場合があります。

 レジストリに値をセットするには,いくつかの方法があります。

(1)レジストリ・エディタで直接編集する

(2)プログラムからAPIを利用して操作する

(3)拡張子.regのレジストリ登録ファイル(REGファイル)を作成し,ダブルクリックする

(1)のレジストリ・エディタを使った編集は一番わかりやすい方法です。(2)のAPIを使って操作する方法は言語によって記述が異なるので,ここでは言及しません。(3)のREGファイルを使ったレジストリへの書き込みは,目にする機会は多くはないですが,ちょっとした操作では一番簡単な方法です。正しく記入された登録ファイルが作成できればダブルクリックするだけで登録が行えます。すでに登録されている部分でも,REGファイルのダブルクリックで登録内容を上書きできます。

図13●レジストリ・エディタには,REGファイルをはき出すエクスポート機能がある
図13●レジストリ・エディタには,REGファイルをはき出すエクスポート機能がある

 REGファイルの書式は,レジストリ・エディタ上のツリー構造をテキスト・ファイルとして平面化(強引に文書化)しているので少々わかりにくくなっています。ゼロからREGファイルを作成するのは面倒ですが,実はレジストリ・エディタにはキーのエクスポート機能があります(図13)。

 レジストリ・エディタの画面左側に表示された任意のツリー・ノードでエクスポートを行うと,その下の階層すべてを含めたREGファイルを作成できます。拡張子は.regにしてください。自分のソフトのために使用するのであれば,似たようなキーを持つ部分をエクスポートしたREGファイルを作成して,それをベースに書き直してREGファイルを作成すると便利でしょう。