Windowsでプログラミングをするときに,これだけは知っておきたいTipsや設定を集めました。これらの知識は,プログラムを作るとき,実行するとき,トラブルを解決するときにどうしても必要になります。きっちり覚えておきましょう。なお,ここで紹介するWindowsは,基本的に「Windows XP」を指します。「Windows 2000」「Windows Vista」など他のバージョンでは使えない場合があります。

 コマンドプロンプトで入力したコマンドは,その履歴がヒストリ・バッファに残ります。同じコマンドを再度実行したい場合には,再入力することなく,ヒストリから取り出して容易に実行できます。

図7●コマンドの履歴で記録できる数は,プロパティのバッファ・サイズで変更できる
図7●コマンドの履歴で記録できる数は,プロパティのバッファ・サイズで変更できる

 ヒストリは矢印キーの上下で取り出すことができます。↑キーを押すごとに古くに入力したものにさかのぼります。Javaのコンパイル時,RubyやPerlなどのスクリプトのデバッグ時などに,ソースを触ってはコンパイル,実行…を繰り返すといった場合にヒストリは便利です。矢印で出てきた履歴は編集することも可能です。

 記録できる履歴はデフォルトで50です。この記録可能数はコマンドプロンプトのプロパティの「バッファサイズ」で変更できます(図7)。「重複する古い履歴を削除」にチェックを入れておくと,コンパイルの繰り返しなどで無駄に履歴を消費しません。なお履歴はコマンドプロンプト一つずつが個別に管理しています。したがって二つ以上のコマンドプロンプトを開いている場合,Aのプロンプトでの入力履歴は,Bのプロンプトでは使えません。