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問題解決の軌跡

“使われない”寸前で再構築へ 画面の作り込みに予想外の苦戦

サイエント ジャパン

実森 仁志 2008/06/17 日経SYSTEMS
出典:日経システム構築 2005年5月号46ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧
1. 使いづらいプロジェクト管理システムを3カ月かけて再構築
2. 6種類の実装技術からリッチ・クライアント開発ソフト「Flex」を選定
3. Flexの機能不足などに悩みながらも,スパイラル型の開発を完遂
注:記事内容は2005年時点の情報に基づいています。

 業務の生産性に直結するユーザー・インタフェース(UI)の使い勝手を軽視すると,足をすくわれかねない。コンサルティングやシステム設計/開発などを手がけるサイエント ジャパンは2005年4月,あと数年は使うはずだったプロジェクト管理システムをあえて再構築した(図1)。「使いづらい」「視認性が低い」など社員から不評を買い,そっぽを向かれ始めたからだ。

図1●使いづらい「プロジェクト管理システム」を再構築
図1●使いづらい「プロジェクト管理システム」を再構築
旧システムは,フォーカス移動時にIMEを制御できないなどの使いづらさが利用者の不評を買っていた。そこで,マクロメディアのリッチ・クライアント開発ソフト「Flex」を使い再構築することにした。ただし,Flexの機能不足と部品不足に悩まされた
[画像のクリックで拡大表示]

社員が勝手に他ツールを使い始めた

 旧システムは,ビーブレイクシステムズが開発したJavaフレームワーク「J-Fusion」を使い,あるSIベンダーが構築した。安定性と動作速度に問題はなかったが,Webフォーム上でフォーカスを移動してもIME(Input Method Editor)の設定が自動で切り替わらないなど,操作性に難があった。プロジェクトの進ちょく状況やコスト推移を分析する機能も不十分だった。

 こうした不満から,一部の社員は「Microsoft Project」など他のプロジェクト管理ツールを利用するようになっていた。このような社員は月1回くらいの間隔でMicrosoft Projectのデータをプロジェクト管理システムに転記していたが,「肝心なときにデータが入力されていないこともあった。望んだ通りに使われないという意味では,既に“使われないシステム”になっていた」(社長の東公明氏)。

 危機感を抱いた東氏は2004年12月末,「(旧システムの)減価償却を待たずに再構築を決めた」。2005年4月1日のカットオーバーを目指し,システム子会社のエスジェイソリューションズに予算600万円(ハードウエア費は除く)で開発を依頼した。

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