“作り手責任”が問われる

メインフレーム技術者が足りない

 メインフレーム技術者が足りない――。2007年問題がついに顕在化し始めた。ベンダー各社は定年退職者の再雇用で対処する心づもりだったが、必要数を確保できていない。若手や派遣社員での穴埋めは難しく、このままでは顧客企業のシステム開発に支障がでかねない。

ベテラン再雇用のもくろみ外れる 

個人のルール違反を撲滅

 富士通はベテラン技術者を集めた品質検証専門の新会社を設立した。技術者一人ひとりのテスト手順に不備がないか、第三者の視点で確かめる。従来の品質管理手法では目が届かなかった、個人のルール違反に起因する不具合の撲滅が狙いだ。

富士通の品質検証会社が実装工程のバグ削減に挑戦 

クレーム数で品質を測定

 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は非機能要件の記述と評価の手法を策定した。システムの性能や信頼性、保守運用のしやすさなどを195の指標で測る。品質測定にクレーム数を使うなど、新機軸を盛り込んだ。

JUASが非機能要件の記述・評価手法を公開 

SI契約に変革迫る「進行基準」

 「この案件、辞退させていただきます」。2009年4月、ITベンダーからこう切り出されるユーザー企業が続出しそうだ。システム・インテグレーション(SI)の会計処理方法が「工事進行基準」になるからだ。システム開発現場への影響は大きく、ユーザー企業の開発プロジェクトを変える。

IT業界に激震走る! 
工事進行基準の正体 
95%が工事進行基準を適用へ 
進捗度把握の主流は原価比例法 
原価の正確な見積もりと進捗度合いの把握が必須