「WD Raptor」の歴史。最大容量が2倍になるごとに新製品が登場した
「WD Raptor」の歴史。最大容量が2倍になるごとに新製品が登場した
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従来製品と「VelociRaptor」との違い。赤字で示したMTBF(平均故障間隔)や性能が変わった
従来製品と「VelociRaptor」との違い。赤字で示したMTBF(平均故障間隔)や性能が変わった
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WD-IcePAKの効果。HDDの温度が平均7.1℃下がったという
WD-IcePAKの効果。HDDの温度が平均7.1℃下がったという
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 Western Digitalは2008年5月28日、都内で開催した報道関係者向けのイベントで、高速HDD「WD VelociRaptor」(WD3000GLFS)について詳しく説明した。

 VelociRaptor(ベロシ・ラプター)は、1万回転/分、300GBのHDD。HDD自体は2.5インチサイズだが「WD-IcePAK」と呼ぶヒートシンクに固定しており、3.5インチサイズのHDDとして使える(関連記事『最速HDD「VelociRaptor」を最速分解』関連記事『1万回転/分の「VelociRaptor」最速ベンチ』

 Raptorは容量が2倍になるごとに新製品が登場しており、今回のVelociRaptorは、容量が150GBの「WD Raptor」(WD1500ADFD)の後継製品。2枚のディスクと4本のヘッドを内蔵しているのは従来と同じだが、ディスクの記録密度が倍増し、読み書き性能も向上した。

 VelociRaptorから垂直磁気記録方式やヘッドのロード/アンロード方式を採用した。このほか、MTBF(平均故障間隔)が従来の120万時間から、140万時間に伸びた。

 VelociRaptorの特徴となるWD-IcePAKは、HDDの温度を平均7.1℃下げる効果があるという。また、将来はWD-IcePAKを付けずに、2.5インチのHDDとして、サーバーやワークステーション向けに販売する計画も明らかにした。