IP電話システム 日立コムが初登場で首位、NECは3位に後退

 IP電話システムの総合満足度は、日立コミュニケーションテクノロジー(日立コム)が初登場で首位に立った。2位は昨年と同じ富士通、3位は昨年の覇者であるNECと並んだ。

 音声/映像関連製品を手がける日立コムは、「マーケティング」「商材の開発」を除きすべて1位。これは、2007年全般をかけてパートナー企業の支援体制を手厚くしてきた結果だ。具体的には、工事保守サービスのメニュー化、顧客対応窓口の24時間対応など。パートナー企業だけでは対応しづらい顧客ニーズに応えた。受発注窓口を福島県郡山市の工場敷地内に移転し、納期調整などに柔軟に対応できるようにもした。

 総合では3位に後退したNECだが、「製品」「商材の開発」では1位と健闘している。中でも商材の開発については、海外を含め1000社以上に同社のIP電話サーバーのインタフェースを公開。連携アプリケーションの開発促進に取り組んでいる。

 4位以下のITベンダーは満足度の向上策を打ち出している。4位の沖電気工業は、営業支援と技術支援の部門を統括し、パートナー企業の要望に迅速に対応できる体制を整えた。5位のシスコシステムズは「収益性」の評価が低いことを重視し、既存の報酬制度の内容を改めて徹底する考え。6位の日本アバイアは、すべての研修を日本語で実施し、人材育成支援の体制を強化した。


評価項目別の満足度と各項目ごとの重要度ランキング
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取引メーカーに対するロイヤルティ
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