アプリケーションサーバー 日立が首位、オラクルは急落

 順位が大きく変動した。1位に輝いたのは、前回ランキング外だった日立製作所。2位は前回5位の日本BEAシステムズが付けた。前回1位の日本オラクルは5位だった。

 日立の1位は「量よりも質」を重視した結果といえる。回答件数は53件と他社に比べて少ないものの、総合満足度7.06点と唯一の7点台。アプリケーションサーバーは現在、パートナー企業からSOA(サービス指向アーキテクチャ)構築支援ミドルウエアとみられはじめた。日立は「Cosminexus」に関して、他社が簡単にはマネできない手厚い人的支援を実施し、高い評価につなげた。日立の柴垣邦彦販売推進本部担当本部長は「2007年には、商談の段階では営業担当者、プロジェクト開始後はエンジニアをパートナー企業に積極的に派遣した」と振り返る。BEAは2007年3月にパートナー向けの提案力向上支援活動「SOA University」を開催。これが「今回の2位につながっていると思う」とBEAの志賀徹也社長は話す。

 オラクルは「Fusion Middleware」のパートナー支援策にメリハリを利かせる。アライアンス統括本部長を務める三露正樹常務執行役員は「広く浅くではなく、当社製品を真剣に担ごうとしているインフラ構築スキルの高いパートナーとの関係強化に専念する」と言い切る。さらに米オラクルは2008年1月、米BEAシステムズの買収を発表。この分野の次回予想は難しくなった。


評価項目別の満足度と各項目ごとの重要度ランキング
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取引メーカーに対するロイヤルティ
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