開発●オープンソース
URL●http://www.haskell.org/ghc/

実に様々なソフトウエアが無料で利用できるようになっています。そこで,主に「ソフトウエアを作る環境を楽しくするお役立ちフリーソフト」を集めて,1日1本のペースでご紹介します。

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 「GHC(Glasgow Haskell Compiler)」は関数型言語「Haskell」の処理系です。1998年に策定された言語仕様「Haskell 98」に基づいた実装になっています。この仕様に基づいた実装には,ほかに「Hugs」(http://www.haskell.org/hugs/)があります。

 GHCはコンパイラであり,GHCiという対話実行環境も付属しています。Haskellは「モナド」という概念がわかりにくいなど,学習するときのハードルの高い言語ですが,きちんとマスターすれば,手続き型言語よりも高い生産性が得られることもあります。実際に,台湾の開発者であるAudrey Tang氏は,GHCを使ってPerl 6の処理系「Pugs」(http://www.pugscode.org/)を数カ月間で作り上げています。