開発●Attila Kovrig氏
URL●http://icofx.xhost.ro/

実に様々なソフトウエアが無料で利用できるようになっています。そこで,主に「ソフトウエアを作る環境を楽しくするお役立ちフリーソフト」を集めて,1日1本のペースでご紹介します。

 「IcoFX」はWindowsアプリケーション用のアイコンを作成するツールです。海外製のツールですが,設定を変更すれば,メニューなどを日本語で表示できます。このソフトの特徴は,Windows Vistaで新しく登場した「特大」(256ドット×256ドット)サイズのアイコンを作成できる点です。アルファ・ブレンディングにも対応しており,アイコンの画像に透明度を設定することも可能です。

 「ファイル」→「新規作成」をクリックし,色数とアイコンの大きさを選択すると,キャンバスが現れます。このキャンバスに一つひとつドットを打ち込んでいけばアイコンを作成できます。ある程度大きなアイコンを作るときには,一つひとつドットを打っていると手間がかかるので,BMPやJPGなどの画像ファイルを読み込み,それを基に作業を行えば,簡単にアイコンを作ることができます。色調補正,輪郭検出,にじみ加工などの簡単なフォトレタッチ機能も備えています。出来上がったアイコンのデータは,画像ファイルとして出力できます。

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 さらに,既存のEXEやDLLのファイルからアイコンを抽出することも可能です。自分が過去に作成したアプリケーションからアイコンだけを抜き出して再利用できます。

 また,デスクトップ上の画面の一部を切り取ってキャンバスに取り込むというユニークな機能も備えています。壁紙の一部を切り取ったり,アプリケーションのウィンドウの一部を切り取って,アイコンの素材として使えます。

 プログラミングを覚えたばかりの人はまだアイコンにまで気が回らないかもしれません。しかし,すでにアプリケーションをいくつか完成させている中上級者なら,このようなツールを備えておきたいものです。