開発●オープンソース
URL●http://www.openoffice.org/

実に様々なソフトウエアが無料で利用できるようになっています。そこで,主に「ソフトウエアを作る環境を楽しくするお役立ちフリーソフト」を集めて,1日1本のペースでご紹介します。

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 「OpenOffice.org」はオープンソースのオフィス・スイートです。先行プロダクトとしてMicrosoft Officeを意識しているため,提供する機能もOfficeによく似ています。OpenOffice.org日本語プロジェクトのページから,日本語版をダウンロードできます。

 OpenOffice.orgは,具体的には,ワープロ・ソフトの「Writer」,表計算ソフトの「Calc」,プレゼンテーション・ソフトの「Impress」,デスクトップ・データベースの「Base」といった,一般的なオフィス・ワーカーが必要とする機能を一通り提供しています。さらに,ドロー・ソフトの「Draw」,数式作成ソフトの「Math」,HTMLエディタといった機能も備えています。

 Officeとのファイル互換性は完全とはいえません。ただ,互換性にそれほどこだわらなければ十分に実用的です。2005年に登場したバージョン2.0からは,XMLベースの「OpenDocument」というファイル形式に対応しました。この形式はISOなどが業界標準と認定したもので,一太郎なども対応している形式です。

 また,PDF(Portable Document Format)形式でファイルを出力する機能もあります。さらに,VBA(Visual Basic for Applications)に似たマクロ言語「OpenOffice.org Basic」を備えているので,簡単なアプリケーションも作れます。マイクロソフトのOfficeが手元にないなら,ちょっと試してみてはいかがでしょうか。