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第37回 「常識ではあり得ないこと」がまかり通る現場
「会議に30分遅れても平気」「1人日=18時間で見積もる」など,プロジェクトによっては,常識ではあり得ないことが普通にまかり通っている。こうした驚くべき組織文化に遭遇したときは,どんなに高等なマネジメント技法も通用しないだろう。相手には常識が通用しないのだ。PMOは,その根本的な原因を断つことから始めなければならない。
後藤 年成
プロジェクトの現場では,普通なら考えられないようなことが起こります。以下は,私がいままで目にしたことのある現場の状況です。皆さんもこのような事態が起こっている現場を見たことはないでしょうか。
・議事録から不都合なことを削除する
・悪いことは報告しない(報告できない雰囲気)
・困ったら,すぐに「PMOがなんとかしろ!」と言う
・土日出勤が前提のスケジュールを組む 上記のような現象が起こっている場合,プロジェクトが順調に進んでいることはまずありません。では,どうして上記のような「普通では考えられない事態」が発生してしまうのでしょうか。 最初はまともな組織文化を持っていたプロジェクトがあったとしましょう。しかし,プロジェクトが危なくなり,休日出勤や徹夜などが続いてプロジェクト・メンバーの士気が低下すると,まさかと思うような習慣が不文律としてプロジェクトに定着してしまうことがあります。 たとえ優秀なメンバーであったとしても,トラブル続きで日々の業務に追われ,クライアントから毎日叱られてばかりいると,思考力が停止してしまいます。日々,叱られずに乗り切ることが目標となってしまうのです。このように一般的な常識が麻痺してしまう現場を,この目で何度も見てきました。普通ならあり得ない行動が,そのプロジェクトでは当然のこととなり,当事者は何の疑問も持たなくなってしまうのです。 こんな現場でPMOがどんなに孤軍奮闘しても,暖簾に腕押しの状態となってしまいます。「依頼されたことは責任をもって正しく実施する」という社会人として当然のことができない現場なのですから。
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