図1 ドメイン・コントローラ上で「repadmin /showrepl」サブコマンドを実行した画面
図1 ドメイン・コントローラ上で「repadmin /showrepl」サブコマンドを実行した画面
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図2 コネクションの方向性も表示させたrepadminコマンドの実行結果画面
図2 コネクションの方向性も表示させたrepadminコマンドの実行結果画面
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図3 接続オブジェクトの情報を併せて表示した画面
図3 接続オブジェクトの情報を併せて表示した画面
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図4 ネットワーク上にあるchabmb10という名前のドメイン・コントローラの複製情報を確認した画面
図4 ネットワーク上にあるchabmb10という名前のドメイン・コントローラの複製情報を確認した画面
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repadmin /showrepl

 Active Directoryでドメイン・コントローラ(DC)間の複製にトラブルが発生した場合,最初に確認すべき項目は問題が発生したドメイン・コントローラが「どの複製パートナーのドメイン・コントローラとの複製をいつ実行したか」ということでしょう。これを確認する一番簡単な方法がrepadminコマンドの「repadmin /showrepl」サブコマンドを使うことです。具体的には,問題があるドメイン・コントローラのマシンで以下のコマンドを実行します(図1)。

repadmin /showrepl

 このコマンドを実行することで,各パーティションについて複製したドメイン・コントローラと最後に複製を行った日時がわかります。 また,repadminコマンドでドメイン・コントローラのGUIDやInvocationIDを指定する必要があるとき,これらのIDを確認するときにも利用できます。

 Active Directoryの複製には2種類のコネクションがあります。一つは複製パートナーからデータを受け取る「入力方向のコネクション」です。もう一つは,ほかの複製パートナーへ自分の情報が変更されたことを知らせる「出力方向のコネクション」です。以下のように/repstoオプションを加えて実行すると,このコネクションの方向性も同時に表示します(図2)。

repadmin /showrepl /repsto

 また,ほかのドメイン・コントローラから複製を実行できるよう,複製パートナーとして自動的に接続オブジェクトが設定されます。この接続オブジェクトに関する情報が見たい場合,以下のように/connオプションを加えてrepadminコマンドを実行します(図3)。

repadmin /showrepl /conn

 これらの情報について,別のドメイン・コントローラ上で実行したのと同じ結果が確認したい場合,ネットワーク経由でリモートに実行して表示させることもできます。この場合は,以下のように見たいドメイン・コントローラ名を指定します(図4)。

repadmin /showrepl リモートDC名