『Windows Embedded CE 6.0組み込みOS構築技法入門』
松岡 正人 監修
伊藤 優,岩崎 平,江島 午郎, 大場 孝仁,Kasar Mahesh,杉本 拓也,高根 英哉,田靡 哲也,中山 宏之,松井 俊訓,好井 智章 著
日経BPソフトプレス 発行
2008年3月
3990円(税込)

 組み込み機器の市場が急速に拡大しています。2004~2007年における組み込みソフトウェア産業の売上高は,約60%増という高い伸び。その間,情報サービス産業の売上高はほぼ横ばいであることを考えると,驚くべき伸び率と言えるでしょう(※1)。開発する組み込み機器も急激に多様化・高機能化し,組み込みソフトウェア開発の世界は大きく変わっています。

 この連載では,代表的な組み込みOSの1つであるWindows Embedded CE 6.0を使って,最新の組み込みソフトウェア開発の基本を解説します。元にする書籍は『Windows Embedded CE 6.0組み込みOS構築技法入門』。マイクロソフトが認定するMVP(Most Valuable Professional) を中心とした12名の強力な執筆陣によるWindows Embedded CE 6.0の本格的な解説書から,そのエッセンスを抜粋して紹介します(※2)。

※1 2007年版組込みソフトウェア産業実態調査より引用。
※2 本連載は『Windows Embedded CE 6.0組み込みOS構築技法入門』の内容を引用および加筆修正したものです。


目次(記事を公開次第,リンクを付加します)

第1回 巷に溢れる組み込み機器(松岡 正人)
第2回 組み込みOSとWindows Vistaはどう違う(高根 英哉)
第3回 ウォータフォールが通用しない組み込み開発(中山 宏之)
第4回 Windows Embedded CE 6.0の中を見る(杉本 拓也,松井 俊訓)
第5回 セキュリティを強化したメモリモデル(同上)
第6回 マルチタスクの実行順はどうやって決めるのか(同上)
第7回 処理を中断したくない時はミューテックスやセマフォ(同上)
第8回 割り込み処理に見る2つの工夫(江島 午郎,杉本 拓也,松井 俊訓)
第9回 OSをビルドしてデバッグする(カサル マヘシュ,大場 孝仁,岩崎 平)
第10回 Windows Embedded CE 6.0を使ったアプリケーション開発(田靡 哲也,好井 智章,古賀 信哉)
 
第11回 Windows CEの系譜と今後(伊藤 優)
 

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