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| 図1●コンピュータの構成要素 |
ハードウエアを構成する部品は多種多様です。さまざまな主要部品がある上に,同じ分野の部品にも数多くの種類があります。例えば,ハード・ディスクのような一見単機能な機器であっても,種類によって構造が異なります。そのため,ハード・ディスクの種類に応じて処理内容が違ってきます。しかし,アプリケーションが個別に対応するのではあまりにも効率が悪くなります。
そこでアプリケーションはハードウエアを直接制御せず,制御をOSに委ねます。OSは,アプリケーションからの要求に応じてハードウエアを制御します。OSがアプリケーションとハードウエアの仲介役となるわけです。
このようにしておけば,あるOS上で動作するアプリケーションは,たとえハードウエアが変わったとしても問題ありません。OSが新しいハードウエアに対応していれば,アプリケーションには影響が及ばないからです。
ここで複数のOSを1つのハードウエア上で動作させることを考えてみましょう。これまでみてきたようにOSはハードウエアを一元的に制御するソフトウエアです。1台のパソコン上にOSが複数存在すると,ハードウエアを制御するための命令が“衝突”する恐れがあります。
例えばメモリーやハード・ディスクの同じ領域に異なる2つのデータが同時に書き込まれると,どちらかのデータは失われてしまいます。これを防ぐため,x86アーキテクチャを採るパソコンでは,「1台のパソコン上で1つのOSが動作する」前提で設計されています。