写真1●「ネットワーク最前線」のフジクラ・ブースで展示されるWiMAX端末
写真1●「ネットワーク最前線」のフジクラ・ブースで展示されるWiMAX端末
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 韓国の大手通信事業者KTが,実際にユーザーに提供しているWiBro(韓国独自のモバイルWiMAX)端末が,日経コミュニケーションと日経NETWORKが主催する「ネットワーク最前線」(関連記事,場所やシアタープログラムについてはこちらを参照)に登場する。いずれも,持ち運びの容易さを考慮した斬新なデザインの製品ばかりだ(写真1)。

 韓国は,実はモバイルWiMAXの先進国。KTとSKテレコムが2006年6月よりモバイルWiMAXを独自拡張した「WiBro」を使った無線技術でサービスを提供している。利用周波数や通信に利用する帯域幅が異なるため,日本で開始されるモバイルWiMAXサービスでは,この端末をそのまま利用できない。しかし,モバイルWiMAX仕様に合わせた端末を作るのは容易と思われ,日本での登場も期待される。

三つに折りたたんで携帯するパソコン

 中でも最も目を引きそうなのが,三つに折りたたんで持ち運べる小型Windows XPパソコン「SPH-P9000」(写真2)と,「SPH-P9200」(写真3)。UMPC(Ultra Mobile PC)と呼ばれるカテゴリに属する製品だ。

写真2●三つ折りパソコン「SPH-P9000」(韓国サムスン電子製)   写真3●三つ折りパソコン「SPH-P9200」(韓国サムスン電子製)
写真2●三つ折りパソコン「SPH-P9000」(韓国サムスン電子製)
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  写真3●三つ折りパソコン「SPH-P9200」(韓国サムスン電子製)
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 SPH-P9000は,液晶画面部分を内部に折りこむタイプ。液晶を倒し,それを囲むようにキーボードを折りたたむ(写真4)。一方のSPH-P9200は,キーボードを折りたたんだ上に,液晶画面部分を折ってたたむ(写真5)。液晶画面だけを開いて,ビデオ・プレーヤーや音楽プレーヤーとして使うこともできる。

写真4●
SPH-P9000を折りたたむところ
  写真4●SPH-P9000を折りたたむところ   写真5●SPH-P9200を折りたたむところ   写真5●
SPH-P9200を折りたたむところ

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 このほか,画面脇に小型キーボードが付いたA4サイズのUMPC「Q1-Ultra」(写真6)やWindows Mobile搭載のスマートフォン「LG-KC1」,「SPH-M8200」(写真7)などが展示される。LG-KC1とSPH-M8200はWiBroのほか,CDMA方式の携帯電話ネットワークへの接続性を持つ。また,T-DMB(Terrestrial-digital media broadcasting)方式の地上波テレビを視聴する機能も内蔵している。

写真6●画面脇に小型キーボードが付いたUMPC「Q1-Ultra」(韓国サムスン電子製)   写真7●左から「LG-KC1」(韓国LG電子製)と「SPH-M8200」(韓国サムスン電子製)
写真6●画面脇に小型キーボードが付いたUMPC「Q1-Ultra」(韓国サムスン電子製)
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  写真7●左から「LG-KC1」(韓国LG電子製)と「SPH-M8200」(韓国サムスン電子製)
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 これらの端末は,モバイルWiMAXの動体展示をしているフジクラのブースに置かれる予定。来場の際にはぜひ,お立ち寄りいただきたい。