USBメモリーは小さいので,持ち運びが容易。その分“被災する”確率が高いメディアと言える。何かの拍子に飲み物をこぼしてしまったり,トイレに落としてしまったりした経験を持つ人も多いだろう。

 USBメモリーは,HDDのようにプラッタ上を磁気ヘッドが走るという構造になっていない。そのため,同じ濡らした場合でも,HDDとは違った注意が必要になる。濡れたHDDは乾かさないことが重要だった。逆に,濡れたUSBメモリーは乾かしてから通電するのがセオリーである。

 濡れたUSBメモリーに通電すると,基板や部品の腐食が加速され,短時間のうちに変色する。腐食した場合でも,読み書きできることはあるようだ。ただ,それは故障に至る前の一時的なものと考えた方がよい。早晩,読み書きできなくなる可能性が高い。